商品コード:1376-056[ERATO] J.P.ランパル(fl) L.ラスキーヌ(hp) / リサイタル/グリーンスリーブス, クルンプホルツ, ロッシーニ, フォーレ, イベール, ダマーズ
商品コード: 1376-056
商品詳細:ランパルとラスキーヌのデュオという大変珍しい企画のLPでタイトルは「レシタル・ジャン・ピエール・ランパルとリリー・ラスキーヌ」。フルートとハープだけの作品集で他の楽器は入らない。ランパルも1960年代前半という脂の乗っている時期だけに、音色も美しく、スムーズである。ラスキーヌも年齢をまったく感じさせないハープで、曲を盛り上げる。ピアノではなく、ハープを使用することで、曲にファンタジーが加味され、軽やかにふんわりとした質感が出て、LPとしても、素晴らしく良いものになった。ERATOなどのフランス・レーベルを英国のオーディオファイルレーベルと同一視することがいかにナンセンスであるかの理解がさっぱり進んでいないのが現状である。ステレオとモノラルが並存するLPでなぜフランスでは1960年代後期までモノラルが市場を満たしていたか考えれば答えは自然に出ている。ERATOなどではモノラルの音質が優れていたからである。全てをひとくくりに判断することはもはや先進国の文明人がすることではない。レーベルそれぞれに個性があり、その個性を尊重してこそ、音楽の悦楽を得られるのである。ステレオに特別な優位である場合は多くないがステレオ盤は希少である!モーツァルトが「フルートとハープのための協奏曲」を作曲し、それは21世紀の現在においても普遍的な価値を持つ作品として多くの録音が行われてきた。それだけフルートとハープという楽器は相性が良いことはモーツァルトの時代から知られていた。くしくも当代一流のフルート奏者とハープ奏者を擁したERATOがこの2人のデュオ録音を製作したのは当然の結果といえる。特にハープのリリー・ラスキーヌ(1893- 1988)は演奏家の希少なハープ奏者の最高ランクとして、ジャン=ピエール・ランパル(1922- 200)が名声を得る以前から知られており、16歳でパリ・オペラ座管弦楽団にハープ奏者として入団。オペラ座の歴史上で初めて入団を許可された女性演奏家として話題にもなった。ERATOは1958年のランパル/ラスキーヌとの「フルートとハープのための協奏曲」の共演から、1981年までハープ作品の大半をラスキーヌの演奏で録音し続けた。世界中のハープ奏者は多少なりともラスキーヌを聴いて研鑽に励んだはずである。このLPの録音時ラスキーヌは71歳の高齢であった。ランパルはまだ42歳と壮年期、世代は異なるがこの2大巨匠のデュエットはERATO二しかできなかった歴史的録音の一つである!
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