商品詳細：女性ピアニスト、ゲルダ゛・グーテンベルクのリサイタル盤(スタジオ収録)で、モーツァルト4曲のプログラム。1971年、彼女が22歳の時の録音だ。老練な奏者のそれとは異なり、一音一音、丁寧に音を「置いていく」弾き方で、聴いていて惹き込まれてしまうこと間違いない。飾り気が一切なく、溌剌として愉悦感に溢れる音は、若い女性でなければ出せないだろう。録音も優秀だ。低域に意外なほどの重量感がある。きっとこの人は、モーツァルトを弾くために生まれてきたのだろう。ゲルダ゛・グーテンベルクは1949年オーストリア・ザルツブルク生まれのピアニスト。グーテンベルクは7歳からピアノを学び8歳でモーツァルテウム音楽院大ホールでモーツァルトとハイドンの協奏曲の演奏会を行った神童である。1961年モーツァルテウム音楽院に入学し、クルト・ノイミュラー教授に師事。卒業後は多くのコンサート活動を行い、1971年からはザルツブルク音楽祭で毎年ソリストを務めた。オーストリア/ベルギーの文化交流の一貫としてベルギーでの活動を開始し、1971年8月にベルギーにてこのLPの録音が行われた。しかしDuchesneへの最初のモーツァルト以降録音はされていないようである。22歳の可能性あふれる女性を感じさせる、華やいだ雰囲気を持ち若い感性が感じられる生命観にあふれる演奏である。巨匠ほどモーツァルトを苦手とし、若い素人が時に素晴らしいモーツァルトを披露するという話はよく聞くが、この演奏もそれを地でいくような所がある。珍しいLPだけに安価ではないが、探しても簡単に見つかるようなLPではない。

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