商品コード:1375-054[DGG] Z.コダーイ/ コダーイ:管弦楽作品集/夏の夕べ, 管弦楽のための協奏曲
商品コード: 1375-054
商品詳細:ハンガリーのQulitonとの共同製作録音と思われる。作曲者であるコダーイ本人がベルリンpo.を振った録音で、国際的にこの録音をアピールした狙いが感じられる。ゾルターン・コダーイ( 1882 - 1967)はハンガリーの作曲家、民俗音楽学者、教育家、言語学者、哲学者。録音時コダーイは78歳。録音から7年後の1967年に85歳で亡くなった。「夏の夕べ」は24歳で書いた管弦楽曲である。1906年に最初の版が作られ、イシュトヴァーン・ケルナーの指揮、ハンガリー国立歌劇場管弦楽団の演奏で初演された。1929年にアルトゥーロ・トスカニーニの勧めにより改訂され、翌年トスカニーニ指揮ニューヨーク・フィルハーモニックにより演奏された。更に1930年に改訂版が出た。ここでは初年度版で演奏される。コダーイ特有の強い民族色は持たない万人に馴染める牧歌的気分を持った管弦楽曲。コダーイは後にブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団とも録音した。6曲から構成され、中でも最終章はホルンのソロで始まる田園風景がイメージされる美しい楽章である。「管弦楽のための協奏曲」はシカゴ交響楽団創立50周年記念のために1939年から1940年にかけて作曲した管弦楽曲である。世界初演は1941年2月6日にシカゴでフレデリック・ストック指揮シカゴ交響楽団によって行われた。ヨーロッパ初演は1943年の同日に作曲者指揮ブダペスト市立管弦楽団により演奏された。バルトークの有名なオケコンは同名作品だが、実はバルトークよりこちらが先に発表された。しかし知名度には大きな差がある。コダーイはこの曲をシカゴで自ら初演する予定であったが、第2次世界大戦の激化などにより不可能になり、楽譜は親友バルトークによって米国に運ばれた。従ってバルトークの有名なオケコンはコダーイに影響を受けている。全体に対位法的な性格が強い単一楽章で5部分に分かれる。コダーイのオケコンの完成度はバルトーク同様に高いものの録音の機会は少ない。ゾルターン・コダーイの自作自演の管弦楽2曲。指揮者コダーイの腕前の素晴らしさにも気付く1枚である。特にA面の「夏の夕べ」は知られざる名曲として是非知っていただきたい。
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