商品コード:1375-056p[DGG] S.リヒテル(pf)/ シューマン:Pf協奏曲, 序奏とアレグロ・アパッショナート, ノヴェレッテ, トッカータ

[ 1375-056p ] Svjatoslav Richter - Schumann


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商品コード: 1375-056p

作品名:シューマン:Pf協奏曲Op.54 | 序奏とアレグロ・アパッショナートOp.92, ノヴェレッテOp.21-1, トッカータOp.7
演奏者:S.リヒテル(pf)W.ロヴィツキ(Op.54)/S.ヴィスロツキ(Op.92~)指揮ワルシャワso.
プレス国:ドイツ, Germany
レーベル:DGG
レコード番号:138 077 SLPM
M/S:ステレオ, stereo
枚数・大きさ:12インチ, 30cm×1
評価/レコード:7
評価/ジャケット:A
キズ情報:
レーベルタイプ:【ドイツでのステレオ・オリジナル】---チューリップALLE内溝, フラット重量, スタンパー/マトリクス:138 077⁴ A/138 077 B(ラウンド中文字スタンパー・DGG旧タイプ), Time code:L9/H9, 1959年11月/1959年8月製造のスタンパーを使った1959年頃製造分(ステレオ最古)
ジャケット:【ドイツでのステレオ・第2版】---赤ステレオ両面ツヤペラ, ⓅⒸなし, ジャケ裏年号:8/60
トピックス:Pf協奏曲:1958年10月11-12日DGG録音チームがワルシャワへ行きPolskie Nagrania Muzaとの共同制作でのモノラル/ステレオ録音(録音はDGG側), リヒテルはまだ西側へ出ることが許されていなかった, 録音技師:Heinz Wildhagen, プロデューサー:不明, 協奏曲以外のB面3曲は1959年4/5月録音, 録音詳細不明, 1959年Deutsche Grammophon Gesellschaftによりコピーライト登録・同年モノラル:18 597 LPM/ステレオ:138 077 SLPM(チューリップALLE内溝レーベル・フラット盤・1959年スタンパー・細字ステレオツヤペラ, 赤コンパチ・ステレオシール付・ジャケ裏年号:9/59のジャケット入り)にて初リリース, これは1959年頃製造分オリジナル盤が1960年8月製造の第2版ジャケットに入るケース, MUZAとの共同録音の為東側でもリリース, Muza:XL 0054(ステレオ未発売), ETERNA: 820 483, Electrecord:ECE 0115, 音質は非常に良い, リヒテルが西側の土を踏む前の歴史に残る名録音!, 細字ステレオ・ジャケット入りなら20.000円程度, 演奏:★★★★+, 音質:★★★★★

商品詳細:ピアノの美しさを余す所なく生かした、華麗で透明感のあるシューマンの唯一完成された協奏曲は、ドイツ・ロマン派ピアノ協奏曲を代表する名曲。1958年ワルシャワでのロヴィツキとの共演による2回目。また、あまり演奏される機会に恵まれないピアノ小協奏曲とも呼ばれる「序奏とアレグロ・アパッショナート」は優雅で堂々とした魅力的な作品。こちらは1959年ヴィスロツキとの共演。生命力溢れる詩情豊かな演奏。当時まだリヒテルは西側へ自由に出ることを許されていなかった。1958年10月にリヒテルがドイツのお隣ポーランドのワルシャワで演奏会を開くことを知ったDGGは録音チームを派遣して録音しDGGからリヒテルの初のステレオ録音をリリースすることに成功した。当時の西側レーベルはリヒテルの争奪戦を繰り広げたが、より東側に近い地の利を生かしたDGGに軍配が上がった。米国ではRCAがリヒテルを米国に招聘し一早く契約を行った。DGGはその数年前の1956年11月プラハで行われたシューマンの「森の情景」を既にモノラル録音しており、これが大いに人気が高く売れたらしい。この成功に気を良くしたDGGは何としてもリヒテルを獲得したかったのだろう。1958年2月25日にブルガリアのソフィアで行ったリサイタルの録音は当時どの会社とも契約がなかった中、PHILIPSに先を越された苦いトラウマがあったからだろう。1960年5月にようやく西側での演奏を許可されたリヒテルは、ヘルシンキでのコンサートに「伴奏者」として派遣された。同年中にはアメリカへもツアーをして1960年10月~12月にかけてアメリカの各地でコンサートを行い、センセーショナルな成功を収めた。ワルシャワでのDGGとの録音セッションでエンジニアを務めたハインツ・ヴィルトハーゲンは、この時使用したピアノについての証言を残している。スタッフが現地で調達したピアノはタッチにひどくムラのある粗悪な代物で、スタッフは当然リヒテルに拒否されるものと考えた。しかし彼は黙ってピアノの前に座ると、キーの感触を一つ一つ確かめながら、ムラなく聴こえるようになるまで練習し、難のあるピアノを自在に操ったという。その後彼は1969年にヤマハのピアノに目を留め、愛用するようになった。彼はその理由について「柔軟で感受性が鋭く、特にピアニッシモが非常に美しい。私の表現したい心の感度を歌ってくれる」と語っている。このことはNHKのドキュメンタリー番組『プロジェクトX』(2001年10月2日放送回)でも取り上げられた。ワルシャワではシューマンとラフマニノフ2番、モーツァルト20番も録音され、2枚のLPでDGGからモノラル/ステレオでリリースされ今もってロングセラーを続ける歴史的録音となった。当時ワルシャワにはプアーな音響設備しかなく、録音チームが乗り込んだことは成功だった。かくしてDGGの最も音質の良かった時代に2枚のリヒテル・ステレオLPがリリース出来たことは幸いであった。

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