商品コード:1375-064[DGG] S.ミンツ(vn) / パガニーニ:24の奇想曲Op.1
商品コード: 1375-064
商品詳細:1982年発売のオリジナル録音。現在60代で、決して巨匠とは言えないまでも、中堅の中では、技巧、表現力とも抜きん出ているものを持っている。バッハの無伴奏も録音するなど、デジタル期で最も活躍するヴァイオリニストの一人。この技巧的な曲、カプリースも、リッチのように飛ばすだけでなく、じっくりと聴けるような表現に努めている。遅めのテンポで、鑑賞作品として、じっくりと聴かせてくれるあたりが新鮮。これ程、しんみりとしたカプリースもない。シュロモ・ミンツ(1957-)はモスクワ生まれのイスラエルのヴァイオリン奏者、ヴィオラ奏者、指揮者。2歳でイスラエルに移住。2歳でピアノ、3歳でヴァイオリンを始める。テルアヴィヴ音楽院にて学ぶ。6歳のとき、自身がヴァイオリニストでもあり、また多くのヴァイオリニストを育てたイロナ・フェヘールに師事(他にピンカス・ズーカーマン、ハガイ・シャハム、シュムエル・アシュケナジ等)。9歳の時、アイザック・スターンが初めて彼の演奏を聴いている。ジュリアード音楽院に入学、ドロシー・ディレイに師事。16歳でスタインバーグ指揮ピッツバーグ交響楽団とともにブルッフ・ヴァイオリン協奏曲第1番を演奏し、カーネギーホール・デビューという驚異的なスタートを切る。演奏回数は各シーズン100~200回に及んでいる。1980年、ドイツ・グラモフォンと専属契約を結んだ。中でもパガニーニの24のカプリースでは高い評価を得た。1981年ドイツ・ハンブルクでのデジタル録音だが、比類ない技巧の冴えと音色の美しさで特に印象深い演奏である。R.リッチ、M、レビン、S.アッカルドなどの古い名演が多いが、どちらかといえば技巧の凄さが強調された録音が多かった。新録音であるミンツはそのあたりを解かっていて、曲の持つ性格ごとにそのあたりの調整が上手い。技巧だけでない、ロマン派的な表現の多様性を模索した演奏である。技巧のオンパレードだけで最後まで鑑賞するのは疲れる。ミンツはよく考えられた演奏となっている。
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