商品コード:1374-013n[MELODIYA] T.ニコラーエワ(pf) / バッハ:フランス組曲B.812-817
商品コード: 1374-013n
商品詳細:タチアナ・ニコラーエワ( 1924 - 1993)は旧ソ連・連邦ブリャンスク県ベジツァの生まれ。モスクワ音楽院に入学してアレクサンドル・ゴリデンヴェイゼルとエフゲニー・ゴルベフに師事。1948年にモスクワ音楽院ピアノ科卒業。1959年にモスクワ音楽院の講師となり、1965年に教授となった。1950年に、バッハ没後200周年記念のライプツィヒ・ヨハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクールにて優勝。当地に出席していたショスタコーヴィチと、生涯にわたる親交を結んだ。ショスタコーヴィチはニコラーエワのバッハ演奏に触発されて「24の前奏曲とフーガ」を作曲し、これをニコラーエワに献呈した。生涯に50点以上の録音を残し、とりわけバッハの鍵盤楽曲で著名であったが、西欧で有名になったのは後半生においてからであった。ソビエト連邦の崩壊後に、求められるまま欧米各地で演奏旅行を行った。1980年代後期まで録音を継続し、バッハの主要鍵盤作品を録音している。ニコラーエワは生涯現役を貫いたピアニストである。1993年11月サンフランシスコで行われたリサイタル中に脳動脈破裂で倒れ、急遽入院、昏睡状態が続いていた。その約1週間後、当地の病院で亡くなった。度々来日し、演奏会を行っていた。日本ビクターに「インヴェンションとソンフォニア」を録音したりと、日本とは縁があった。明瞭なタッチで綴られるニコラーエワの演奏には何時聴いても温かみが感じられる。バッハへの敬愛が常に感じられ、演奏を通して作曲家の意図を温かく伝える事を使命のように感じていることが理解される。アカデミズムの点では異論を唱える学者がいてもおかしくない点もあると思われるが、それも含めてニコラーエワの音楽とはそういうものであろう。フランス組曲は1984年に全曲録音していた。人柄が滲み出たかのような慈愛に満ちた演奏が世代を越えて聴くものを癒してくれる。1980年代録音だが音質はすこぶる良い!
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