商品コード:1371-029[Pathé-VOX] O.クレンペラー/ ベートーヴェン:交響曲6番Op.68「田園」
商品コード: 1371-029
商品詳細:クレンペラーのVOX時代、大戦後直ぐの1946~51年まで録音があった。「田園」は1951年録音。クレンペラー本人とVOX社長のメンデルスゾーン氏がウィーンのレコード店で1957年の英COL盤と旧VOX録音の聴き比べをしようと店員と一悶着あったという事件は面白く、都市伝説のよう。今となっては旧録音を知る方は少ない。それでもこの旧録音はクレンペラーという人物を知る上で貴重な録音。颯爽としたテンポは今一度再評価すべき秀演。音質は大変良い。ヴォックス・レコードの創設者であるジョージ・デ・メンデルスゾーン=バルトルディ(大作曲家メンデルスゾーンの子孫だと称していた)はオットー・クレンペラー( 1885-1973)を当時から高く評価しており、1946年にブランデンブルク協奏曲の録音を皮切りに1950年からウィーン交響楽団との共演を手配し、数曲のモノラル録音が行われた。この1946~51年は、クレンペラーが戦後ヨーロッパに戻って行った演奏活動における第1期とされ重要な時期と位置付けられている。この時期の特徴は戦前のスタイルを引き継いでおり、時として速めのテンポをとるなど、推進力のある演奏を展開していた。EMIと契約した1960年代の楽曲の構造をより深く展開し、次第にテンポを遅くするようになる時期と大きな対照を見せる。しかし1951年はクレンペラーがVOXと決別する年でもある。理由は6月9~11日にかけて、メンデルスゾーンの「スコットランド」の録音で全て録り終えることが出来なかったにも関わらず、1951年9月には、まだ完成してないはずの「スコットランド」がクレンペラー指揮として全曲リリースされていたのである。実は未録音の楽章は、ヘルベルト・ハフナーによって録音されていた。これを知ったクレンペラーは激怒しVOXと関係を断ったのである。この1946~51年に録音されたVOX音源は以上のような理由で大変貴重である。以下に列記すると1951年3月:ベートーヴェン:交響曲第6番、メンデルスゾーン:交響曲第4番、ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス、ブルックナー:交響曲第4番、1951年5月:マーラー:交響曲第2番、マーラー:大地の歌、ベートーヴェン:交響曲第5番、メンデルスゾーン:交響曲第3番(第1楽章のみクレンペラーの指揮)、1951年6月:ショパン:ピアノ協奏曲第2番/ノヴァエス、シューマン:ピアノ協奏曲/ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番/ノヴァエス、以上となる。
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