商品コード:1371-053[VOX] L.シュミドマイヤー(pf)/A.ビュルクナー(cl)/ ウェーバー:Pf協奏曲第1番Op.11, Cl五重奏曲Op.34
商品コード: 1371-053
商品詳細:1950年頃ドイツ・ミュンヘンでモノラル録音された米VOX音源。欧州プレスは存在しないと思われる。1950年米VOXのみでリリースされたLPと思われる。ここでの注目はクラリネットのビュルクナーのソロが聴ける希少なLPである点。アルフレート・ビュルクナー(1905-1981)は1925~1961年までのベルリン・フィルの首席クラリネット奏者だった事がわかっている。その後1971年まで二番奏者を務めた。1929年製のオスカール・エーラーという楽器を使っていた。これは木製のマウスピースらしい。オスカール・エーラー( 1858 - 1936)はドイツのクラリネット奏者で楽器製作者。ザクセン王国(現ザクセン州)アンナベルク出身。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の創設メンバーの一人である。1900年代に、ミューラー式クラリネットを踏襲したエーラー式クラリネットを発明したことで知られる。ドイツの格式ある楽団ではエーラー式クラリネットしか認めないといった慣習があるらしい。普及タイプのベーム型では入団試験すら受けられないという。ビュルクナーはSP期から録音があり、米URANIA:URLP7012 にウェーバーの協奏曲がある。他モーツァルトのクラリネット・トリオ、協奏交響曲 K.297b(1937年SP録音)、 セレナーデ第10番 K361 、ベートーヴェンの七重奏曲、シューベルトの八重奏曲、ブラームスCl五重奏曲Op.115のなどの録音が残されている。この録音は1950年またはそれ以前なのでLP期に入りすぐの録音になる。SP時代の奏者らしく、ルバートなど巧みにかけて早いテンポながら味わい深い演奏となっている。知る人ぞ知るという存在のアルフレート・ビュルクナーに是非注目いただきたい。B面のウェーバー: Cl五重奏曲でソロをとる。ウィーンの重鎮レオポルト・ウラッハ(1902 - 1956)より3歳年下。ウラッハがウィーンの代表格ならビュルクナーはベルリンの代表格といえる。ウラッハと異なり録音は極端に少ない。バックのミュンヘン放送Qt.は幸松氏の著書「世界の弦楽四重奏団」にも載っていない団体で、ミュンヘン放送so.のオケ内派生団体だろう。録音は古く、ややこもりがちな音質ながら、ビュルクナーの名人芸は楽しめる。A面のPf協奏曲に登場するピアニストのL.シュミットマイヤーに関しての情報はない。1950年以前に活躍した古い時代のピアニストらしい。
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