商品コード:1371-062pb[VOX] W.ボーレ(pf) バルヒェットQt. / シューマン:Pf五重奏曲, Pf四重奏曲
商品コード: 1371-062pb
商品詳細:多くの弦楽四重奏の中でもドイツ系として取り分け重要な団体がバルヒェット四重奏団である。1946年にラインホルト・バルヒェットをリーダーで第1Vnに、第2Vn:ハインツ・イェンゼン、Va:ハインツ・キルヒナー、Vc:ジークフリート・バルヒェットでドイツ、シュトゥトガルトで発足した団体。ジークフリート・バルヒェットは兄。後に第2Vn:フランツ・ホーフナー→1952年だけハンツ・エンドレスが担当した。1953年からヴィル・ベーとなり、同年にVa:ヘルマン・ギルシュフェルダー、Va:ヘルムート・ライマンに交代してバルヒェット/ヴィル・ベー/ギルシュフェルダー/ライマンの4人で安定し、解散する1962年の前半までこの体制で大半の録音を行った。この録音は1954年頃でやはりその安定期に録音されている。1962年にリーダーのバルヒェットが交通事故で急死するまで続いたが、その後リーダーがハンツ・エンドレスに交代し、エンドレスQt.と名称を変えて継承され1998年まで継続した。特に安定期の4人による録音は1953-1961年までの8年間であり、大半がVOXに録音された。後期は一部OPERAレーベルにも存在する。バルヒェットQt.はピアノのヴァルター・ボーレを迎えて多くのピアノを含む四重奏曲/五重奏曲の録音も行った。当録音も1954年で抜群の安定感があり、求心力が極めて高く、表現も古典的な美しさと持つ。シューマンの弦楽四重奏曲はVOXには残さなかったが、当2曲がVOXでの名演として知られる。同時代のブダペスト弦楽四重奏団などよりも音源的な情緒面で穏やかさを併せ持ちつつも、厳格な側面を持ち続けた団体であった。このシューマンはバルヒェットQt.の美学を存分に発揮した録音の一つである。厳格な構成の土台の上に時にニュアンス豊かな弱音を乗せる事の出来た数少ないドイツ的団体である。VOX録音の為、1990年代頃までは米国盤が主流だった為か、彼らの穏やかな部分の真価が正しく伝わらなかった面もあるが、こうしてフランス・パテプレスであるフランスPathé-VOXレーベルで聴けば、なんとも言えないアロマが立ち込めて、芳醇な弦楽四重奏曲の世界が展開する。バルヒェットQt.の録音には外れはないといって過言ではない!
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