商品コード:1370-062[CLUB NATIONAL] M.フラスカ・コロンビエ(vn) C.ラルデ(fl)/ ハイドン:Fl協奏曲Hob.VIIf:D1(L.ホフマン作) , Vn協奏曲1番Hob.VIIa:1
商品コード: 1370-062
商品詳細:ハイドンのVn協奏曲とFl協奏曲という組み合わせ。ここで特筆すべきは、指揮者ポール・キュンツの妻であるモニク・フラスカ・コロンビエ女史のVnソロ。ハイドンの曲は作風がバロック期のVn協奏曲に近いが、ノンヴィブラートで切れ味の良い彼女のVnは、こういった曲でこそ真価を発揮する。研ぎ澄まされ、どこまでも濁りのない美しい音色に、人はただただ魅了されてしまう。あまり注目されていないが、名だたる女性にも勝る素晴らしいVnだ。ステレオが存在した!超が付く高音質録音!ハイドンのヴァイオリン協奏曲は全部で9曲あり、先頭の4曲に第1番から第4番の通し番号が付く。但し第2番と第4番は紛失または自筆譜紛失してるので研究者以外が録音することは殆どない。また後半5曲に通し番号はなく、調性が付くだけである。これら5曲は全て偽作であることが判明しており、真作者も判明している。従ってハイドンのヴァイオリン協奏曲としてLP期に録音される曲は第1番または第3番「メルク協奏曲」のどちらかである。第3番「メルク協奏曲」は1949年にオーストリアのメルク修道院で発見された比較的新しい曲である。フルート協奏曲は2曲あり、何方もニ長調だが、2曲目は1楽章のみでレオポルド・ホフマン作の偽作であることが判明している。従ってフルート協奏曲といえば自動的にHob.VIIf:1(1780年作)となるが、ラルデはホフマン作の偽作であるHob.VIIf:D1の方を選曲している。理由はハイドン真作のHob.VIIf:1より完成度が高く、昔からフルート奏者のレパートリーとして定着していたからである。オーレル・ニコレ/カール・リヒター指揮 ミュンヘン・バッハ管弦楽団 も1960年頃録音している。偽作と判定された時期は不明なのでC.ラルデが偽作と知りつつ録音したかは不明だが、誰もが認める名曲であれは、バッハの偽作のように解かった上で録音されることがあってもおかしくない。尚ジャケットには偽作との表記はなく、当録音時には真作扱いだった可能性が高い。ハイドンの協奏曲2曲入りLP。パパ・ハイドンが偉大な音楽家だったいう証となるはずである。
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