商品コード:1369-052[WRC] T.スピヴァコフスキー(vn)/ チャイコフスキー:Vn協奏曲, 懐かしい土地の思い出~「メロディ」
商品コード: 1369-052
商品詳細:米EVERESTモノラル/ステレオ録音。LPBR 6049/SDBR 3049がEVERESTのオリジナル番号。但し、米プレス・ステレオは、ギラギラしたド派手な音なので、嫌いな人には、耳をふさぎたくなるような音。英国盤はライセンス製造だがEMIがプレスしたWorld Record Clubレーベルであるので音質は落ち着いている。音楽を聴くならWorld Record Clubの方が聴きやすいのは当然である。他にCHS系からも出ているが、プレスは後になる。英プレスが最も音楽性の高い優れた再生音を得られると思う。ロシア・オデッサ出身だけあって、ミルシテイン系のなめらかで美しい音色を持つ。表現も大変ノーブル。土着的な香りがまったく無く、高貴な香りが漂う演奏。これはあってしかるべき1枚と思う。トッシー・スピヴァコフスキー(1906 – 1998)はウクライナ・オデッサ(オデーサ)生まれのヴァイオリン奏者。ベルリンでアリゴ・セラートとヴィリー・ヘスに師事する。10歳でデビューを果たし、13歳でヨーロッパ・ツアーを敢行して名声を高めた。18歳の時にヴィルヘルム・フルトヴェングラーに認められてベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターに抜擢されている。1920年代から、兄のヤッシャ・スピヴァコフスキー(pf)とデュオを結成し、エドモント・クルツを加えてピアノ・トリオとしての活動も行うなど、室内楽での活動も活発であった。1933年にオーストラリアへ演奏旅行に行き、メルボルン音楽院の教授の職に就いた。1940年に渡米してニューヨークに住み、アルトゥール・ロジンスキの率いるクリーヴランド管弦楽団のコンサートマスターを務め、1943年にはバルトーク・ベーラのヴァイオリン協奏曲第2番のアメリカ初演で独奏を担当し、ソリストとしての名声を確立した。1974年から1989年まで、ジュリアード音楽院のヴァイオリンと室内楽の教授を務めた。米国籍を取得している。米国Everest Recordsに協奏曲(シベリウスとチャイコフスキー)を録音する以前の1950年から米COLUMBIA、RCA、Concert Hallに録音がある。さらに1920年代から英国Parlophonに少なくとも4点のSP録音がある。日本での知名度は高くないが、ナイーヴな表情と透明度の高い音色を持つ大物奏者の一人である。SP世代の奏者らしく、パワーで押すことはなく、できる限り表現力と音色の変化や強弱で曲を構成する昔ながらのスタイルを持つヴァイオリン奏者である。シベリウスとチャイコフスキーの2曲は特に評価が高く是非とも抑えたいLPである!
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