商品コード:1369-060[TURNABOUT] J.マルティノン/ プロコフィエフ:交響曲全集
商品コード: 1369-060
商品詳細:指揮者ジャン・マルティノン(1910-1976)は仏リヨン生まれ。パリ音楽院でルーセル、ミュンシュ、デゾルミエールに師事。'63年シカゴso.の監督となるが、1976年66歳で他界。ベルリオーズの「幻想」が有名だが、サン・サーンスなどのフランス作品を得意とした。ただしマルティノン自身はドイツ系アルザス人の血を引き、ドイツ音楽の解釈に対しても識者からの支持は高かったといわれる。日本でも、評論家の宇野功芳は早くから「フランス人としては例外的にドイツの構成力を身につけた人」と評していた。しかし、シカゴ交響楽団では同団が伝統的に得意とするドイツ音楽の比重を下げた(特にマーラーとブルックナーは最初に宣言して拒否した)ことが不評を招いた。録音では1968年にフランス国立管弦楽団の音楽監督に就任すると怒涛の勢いでドビュッシーの管弦楽曲全集、サン=サーンスの交響曲全集、ベルリオーズの「幻想交響曲」(オーケストラは前身のフランス国立放送管弦楽団)、ラヴェル管弦楽曲全集(パリ管弦楽団)等を矢次早にLa Voix De Son Maîtreに録音した。お蔭で我々は安価な価格でフランス管弦楽作品の殆どのメジャー曲を聴くことが出来るようになった。ところでマルティノンのプロコフィエフというのはあまり聴かない。1950-60年代に単独で1/5/7番の録音はあったが、実は全曲録音があるのだ。マルティノンは1968年から1972年までの間に全7曲の録音をフランス国立管弦楽団と行っている。これはこのオケの音楽監督に就任した年から始まったプロジェクトであった。但し録音したレーベルが米VOXだったこともあり、欧州では供給量が少なく肝心のフランスのプレスがどうやら存在しないようである。米国VOX-BOXだけの発売らしい。その為欧州ではLPが無く、存在すら知られないままであった。ここで英国TURNABOUTの出番である。1960年代後期以降の米国VOX音源は英国では英国TURNABOUTから出ている。英国TURNABOUTは基本バラ発売で、今回のようなバラ6枚が揃うことで、この知られざる米国VOXへの全曲録音を良い音質で聴けるのである。当社でも英国TURNABOUTの入荷は初であり、バラ全集は勿論初めて。プレスは全ての録音が終了してしばらく経った1974年であるが同じシリーズ・ジャケットでの全集は壮観である。演奏はドビュッシー/ラヴェルの管弦楽曲全集と同様に高いクオリティであり、纏まって同一のスタイルで聴ける利点は大きなものがある。こなれた解釈で手軽に親しめる取っつきの良さが特徴。難解のイメージがついて回るプロコフィエフだが、不思議とマルティノンの演奏には親しみがある。フランス国立管弦楽団というオケに秘密がありそうである。ドビュッシー/ラヴェルの管弦楽曲全集ではEMI系の箱があるが、プロコフィエフ:交響曲全集にはそれが無く、英国TURNABOUTのバラ6枚が唯一の欧州プレスの可能性が高い!
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