商品コード:1368-059[SUPRAPHON] H.ブレス(vn)/ ブロッホ:Vn協奏曲, ヘブライ組曲
商品コード: 1368-059
商品詳細:ハイマン・ブレス( 1931- 1995)は1931年南アフリカ共和国でのカナダ人の両親の下に生まれたカナダのヴァイオリニスト。幼少時に父親からヴァイオリンの手ほどきを受けた。9歳のときに地元のオーケストラと競演してデビューを果たし、1946年に渡米した。アメリカではカーティス音楽院に在学し、1951年までイヴァン・ガラミアンに師事した。1951年から両親の故郷であるモントリオールに住み、ヨアヒム兄弟と共にモントリオール弦楽四重奏団の第一ヴァイオリニストであり、創設者でもある。 27歳でモントリオール交響楽団のコンサートマスターを1シーズン(1958~59年)務めた後、ソリストとしてコンサート活動を続け、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団やロンドン交響楽団といった主要オーケストラと共演することが多く、1963年までカルテットでの演奏も続けた。この頃からカナダ在住の作曲家たちのヴァイオリン音楽の初演に熱心に取り組んでいた。アメリカやヨーロッパ各地で活発な演奏活動を展開したが、1980年代に精神病に罹り、演奏活動が激減してしまった。ハイマン・ブレスは1960年代に何故かSUPRAPHONに数枚の録音が存在する。多くが近現代作品である。元々近現代作品を得意としており、当時近現代作品の録音が少なかったSUPRAPHONにはその分野のスぺシャリストが必要だったのだろう。これはSUPRAPHONでの代表作で、ブロッホのヴァイオリン協奏曲はシゲティのSPによる初録音以降あまり録音されていない。1938年12月15日、ヨーゼフ・シゲティのソロでクリーヴランド管弦楽団により初演された。イスラエル、ロシア、ドイツ、アメリカの音楽的要素を融合した作品でブロッホ独自の音楽性を表現した秀作ながら録音は少ない。「ヘブライ組曲」もVnと管弦楽のための協奏曲的作品。ただ協奏曲の特徴であるソロとオーケストラの対比はあまり強調されておらず、ヴァイオリンソロの伴奏をオーケストラが担当しているという印象。ハイマン・ブレスの演奏はシゲティとは正反対の上品で美しい音色を使っており、あまりヘブライ色を強調していない。そういう点で万人向けの演奏といえる。2曲とも録音が少ないだけに興味のある方には重要な1枚。
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