商品コード:1368-062[SUPRAPHON] J.スーク(vn) Z.ルージチコヴァー(cemb) / ヘンデル:Vnソナタ集(抜粋8曲)
商品コード: 1368-062
商品詳細:ニ人は'60年代に同曲をモノ/ステレオでERATOに4曲録音(LDE 3373/STE 50273)。その後、1975年に日本コロンビアとの共同制作で8曲録音したのがこれ。スークの音は上手く入っていて、音は良い。多種ある中で、最も音の良いプレスと思う。長年一緒に演奏してきたニ人の息の合った情熱が感じられる。ヘンデルの12のソナタ集Op.1は様々な楽器のためのソナタ集であり、ヘンデルの指定したオリジナル楽器でヴァイオリン・ソナタとして書かれた曲はOp.1-3、Op.1-10、Op.1-12、Op.1-13、Op.1-14、Op.1-15の6曲だけである。他の曲はフルート・ソナタ、リコーダー・ソナタ、オーボエ・ソナタなどと指定されている。ただしヴァイオリン奏者はヴァイオリン・ソナタ指定作品以外も編曲してヴァイオリン・ソナタとして演奏することが多い。全12曲を収めるためには時間的にLP3枚以上必要となる為、LP時代では8曲程度でLP2枚に収めることが多かった。J.スーク(vn)Z.ルージチコヴァー(cemb)もヴァイオリン・ソナタ指定作品以外にOp. 1-6、Op. 1-11の2曲を編曲して演奏している。1970年代中期ではLP2枚で8曲が限度だったと思われる。それ以上枚数を増やしても、買う人は限られる為、LP2枚を適当としたようである。1960年代録音よりは若干軽い印象ではあるが、1970年代中期で8曲入りは当時としては画期的であり、ヴァイオリン・ソナタ指定作品6曲は全て含まれているので、商用LPとしては最大数の曲が聴ける2枚組であった。スークは当時台頭し始めた古楽奏法には目もくれず、バッハのVnソナタ集と同様に愚直なまでに真摯にヘンデルに敬意を払った演奏に徹している。こういう演奏は時代に関係なく長年にわたって親しめるスタイルであり、ヘンデルのVnソナタ集としてのスタンダードの役割を担ってくれるものである。SUPRAPHONの安定感のある録音にも感謝できるLPである。尚、日本コロムビアとの共同制作でフランスで録音。日本ではOX-7037-8-NDでPMCマスターによるプレスで発売されたが、それは最新技術だけを売りにした音楽性に乏しい音質である。SUPRAPHON側がPMCマスターに頼らず、独自に従来通りに製造・プレスした点はさすがである。
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