商品コード:1366-063[DISNEYLAND・VÉGA] L.ストコフスキー/ ディズニー映画「ファンタジア」サウンドトラック
商品コード: 1366-063
商品詳細:1940年アメリカで封切られたアニメーション映画「ファンタジア」のサントラ。原作・制作はW.ディズニー社。日本では1955年封切りされたらしいが、史上初のステレオ音声作品を上映できる館があったのか?全8編からなる長編作で一部を除きセリフは無く、物語に対応したクラシック演奏とアニメが連動している。フィルムの光学サウンドトラックで、9チャンネルのマルチ・トラック録音という当時の最先端技術が詰め込まれている。これがその仏オリジナル!凄い! クラシック音楽の名曲とアニメとを、セリフなしで組み合わせるコンセプトの斬新さで、しかもステレオ録音という時代を先取りした当時の音響技術の粋を結集した録音であった。演奏はレオポルド・ストコフスキーの指揮するフィラデルフィア管弦楽団が演奏を担当し、その妥協なき姿も話題となった。当初、デュカスの「魔法使いの弟子」だけを短編として制作するつもりだったらしいが、演奏会のように複数の曲を並べた長編映画へと拡大され、バッハ「トッカータとフーガ ニ短調」、チャイコフスキー「くるみ割り人形」組曲、デュカス「魔法使いの弟子」、ストラヴィンスキー「春の祭典」、ベートーヴェン「田園」、ポンキエッリ「時の踊り」、ムソルグスキー「はげ山の一夜」、シューベルト「アヴェ・マリア」という8曲が使われ、この曲順で「ファンタジア」へと発展した。「魔法使いの弟子」以外の選曲を行ったのは、ウォルト・ディズニー、レオポルド・ストコフスキー、ディームズ・テイラーの3人だったという。彼らは、1か月にわたって何度も会議を繰り返し、何十枚ものレコードを聴いて検討を行った上でこの選曲となった。ボツになった選曲も多くあったという。最終的に削除された曲にはドビュッシーの「月の光」、ワーグナーの「ワルキューレの騎行」や「魔の炎の音楽」、ストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」、「きつね」、「火の鳥」、シューベルトの「セレナーデ」があった。ストコフスキーはセルゲイ・ラフマニノフに登場してもらえるよう交渉したが上手くいかなったようである。アニメーション映画「ファンタジア」は1940年に封切された。最初に上映された際には前方3チャンネル(左、中央、右)のミキシング音声によるステレオだったが、再生にあたり複数のスピーカーを劇場内に配置し、各チャンネルのスピーカーごとに違う音を出して、音の立体感を出した。フィルムの光学サウンドトラックは、当時主流のSPレコードのそれよりも低ノイズで周波数特性に優れ、かつ長時間録音が出来た為、実現出来た効果ともいえる。しかしながら、封切された1940年代ではそれぞれの音声チャンネル再生専用の映写機とアンプを用意し、これらの音声を同期させる必要があった為に大掛かりなものとなってしまった。その為、全ての劇場でこの音響効果を再現するのは不可能であったという(当時主流のアンプが真空管式であったことからも、その規模は想像に難くない)。しかし、オリジナルが9チャンネルのマルチ・ステレオ収録だった為、1950年代半ばにシネマ・スコープの登場によりサラウンド・ステレオにてリバイバル上映され、1991年に初めてビデオ・ソフト化された際、ハイファイ音声のビデオソフト・LDなどではドルビーサラウンドでこの音響が再現されている。その後、ハイビジョン・デジタル修復版が2010年にBlu-Ray/DVDで発売された(日本では翌年)。ここではオリジナル英語は7.1ch、日本語は5.1chのサラウンド・ステレオで制作されている。1955年になって、ようやく日本でも公開された。11人の監督、120人以上のアニメーター、103人編成のオーケストラなど、投入されたスタッフはのべ1000人、描き上げられた原画100万枚、録音テープ(光学録音フィルム)の長さ42万フィート(そのうち映画の中で実際に使用されたのは1万8千フィート)、制作期間3年と前例のないスケールでの製作となった。東京ディズニーリゾートには「ファンタジア」のアトラクションが複数あり、映画もいつでもTVで観られる状態になっている。これは1957年フランスで発売されたオリジナルLPでモノラルだけである。
L.ストコフスキーの在庫一覧へ









