商品コード:1365-051[COLUMBIA] H.クリップス/ 不滅のシュトラウス(8曲)/皇帝円舞曲, こうもり序曲, トリッチ・トラッチ・ポルカ 他
商品コード: 1365-051
商品詳細:指揮者ヘンリー・クリップス(1912- 1987)はウィーンのユダヤ系のクリップス家の生まれ。兄のヨーゼフ・クリップス(1902- 1974)はウィーンを代表する世界的な指揮者である。ヘンリーはウィーン音楽院とウィーン大学を卒業後、1932年に地元のブルク劇場で指揮者デビュー。1933年からインスブルック、1934年からザルツブルク、1935年~1938年までウィーン・フォルクスオーパーで指揮をした。1938年からオーストラリアに渡り、オーストラリアの映画音楽の制作をしたりピアノ伴奏の仕事を引き受けたりして糊口を凌いだ。1942年から翌年にかけてジョージ・パターソンの放送会社の音楽監督を務めた。1944年にオーストラリアに帰化し、オーストラリア放送協会所属のオーケストラ(後のシドニー交響楽団)を指揮する傍らで、自らオペラ・カンパニーを立ち上げた。1948年にパース交響楽団(後の西オーストラリア交響楽団)の首席指揮者に就任し、その翌年から南オーストラリア交響楽団の首席指揮者を兼任した。1967年からサドラーズ・ウェルズ・オペラに客演するようになり、1972年にオーストラリアのオーケストラのポストを勇退した後はロンドンを本拠に指揮活動を展開した。オーストラリアに移住したこともあり、ヘンリーは兄のような世界的名声を得ることはなかったが、1950年代~1960年頃にかけて英COLUMBIAレーベルにウィーン系のワルツ物数点を録音している。当時ではDECCAのクナッパーツブッシュ、ボスコフスキーに対向しうる、Columbia社の重要なポジションにあったと思われる。彼のワルツは、DECCAのダイナミズム重視のスタイルとはやや異なり、ゆったりと流れるような快いスタイルで、温かみのある人肌に優しい演奏を特徴としている。しかし、音質は実に豊かでクリアーなオーディオファイル。ヘンリーの録音はSAXシリーズでは発売されず、SCXナンバーで発売された。SAXと何ら変わらないが劣った印象を持たれることはある。優雅な大人の時間!!フランス盤も存在していたとは入荷して初めて知ることとなった。モノラル・オーディオファイルプレスである。
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