商品コード:1364-001[DF] F.エティエンヌ(cl) M.エウィッツ/ モーツァルト:Cl協奏曲K.622, フリーメーソンのための葬送曲 K.477
商品コード: 1364-001
商品詳細:1136号で2種紹介した12"のDF 2が大きな話題を呼んだが、今回は10"を紹介したい。ディスコ・フィルを代表する名演で、フランスの室内楽からいっても、モーツァルトの協奏曲からいっても、欠かす事の出来ない代表盤である。録音も大変優れており、録音、曲、演奏、と三拍子揃った稀少盤である。状態が良いものは殆ど入荷ない。K.622は1941年初回録音のSP復刻ヴァージョンと1953年2回目モノラル録音の2種が存在し、何方も同じ2(DF2)で発売されている。それは12"と10"の両方に言えることで、つまり同じ番号で計4種の異なる内容が存在する複雑な話である。当時のフランスのメーカーは曲が間違っていなければ良いではないかというスタンスだったのだろう。今回パテキュラーとM6スタンパーを詳しく比較した結果、当10"の2(DF 2)は1953年2回目の録音であると断定した。1941年録音より大人しめの演奏と音質ということも1953年録音に間違いない。但し10"は12"より溝の使い方に余裕がある為12"より若干音質が良く、柔らかでパワーのあることも判明。ちなみに、12"のパテキュラー:M6と10"のそれは異なるので注意。12"のパテキュラー:M6はPARTX 15477/M6 138470が初回録音、PARTX 19513/M6 148668が2回目録音となる。10"の1941年分のパテキュラー/M6が未だ不明なので、ご存じの方は是非お知らせいただければ公開する予定。もちろん1953年録音も文句なしの名演で、その中で少しでも良い音を欲するなら10"だろう。なお、12"にカップリングされているK.581には2桁番号の初期盤が存在しないが、25 031という廉価版が存在する。12"より音質の点で有利と思われるので、2回目録音は当10"とK.581の10"で揃える方法もお勧めしたい。これが最もオリジナルの集め方である。10"で盤質7が有ればそれは奇跡的盤質といえる。何故ななら10"は12"より先の発売であり、1953年のプレスである可能性が高いからである。12"はジャケット形状から見て1954年以降の発売と思われる。
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