商品コード:1364-028[DECCA] W.バックハウス(pf) / ベートーヴェン:新Pfソナタ全集vol.5/ 12番, 18番
商品コード: 1364-028
商品詳細:バックハウスの1958~69年(74~85歳)2回目モノラル/ステレオ録音の中の一つ。演奏だけ取るなら、モノラル時代の旧録音だが、さすがにSXL大デッカレーベルの音質は鮮やかで、まずこの音に心を奪われてしまう。元々の録音が良いのでモノラル分の音質も勿論良い。ヴィルヘルム・バックハウス( 1884- 1969)は、ドイツ・ライプツィヒ出身のピアニスト。後にスイスに帰化した。ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン、カール・チェルニー、フランツ・リストの直系の弟子にあたる。ライプツィヒ音楽院を創業し、当地で活動した為、ライプツィヒ楽派の創始者と目されるが、現在の楽壇ではライプツィヒ楽派は認知されていない。1920年代からEMIにSP録音を行っている。1940年代後期にDECCAと契約し1950年からDECCAでLPを発売した。1950-54年のベートーヴェン初回ピアノ・ソナタ全集はよく知られた録音である。SP録音の代表格であるアルトゥル・シュナーベル( 1882- 1951)より2歳若いだけという事実は知られていない。SP録音しかないシュナーベルと比べ、バックハウスはLP録音、ステレオ録音と1969年まで録音活動があり、1969年では85歳の高齢であった。シュナーベルと同世代のピアニストによるステレオ録音が聴ける事だけでも奇跡的な事である。2回目のベートーヴェンのソナタ録音は1959-69年に行われ、29番以外の31曲のソナタとディアベッリ変奏曲を再録音した。最後の録音を行った1969年に亡くなった。新録音ではバックハウスに抱くゴツゴツしたイメージは欠片もなく、逆にエネルギーの源のような、泉の源流のような、凄い音楽が溢れ出してくる。現在ではステレオをオリジナルで揃えるのは極めて困難になったが、今からでも不可能ではない。始めるには遅くはない。たとえ再版でも貴重で音質は良い!初期発売分はED1が存在するが非常に高額となる。尚29番は2回目録音がなく、1回しか録音がないのは有名な話。英国では新全集は10"×2枚と12"×9枚の計11枚で発売された。1969年に発売された最後の2枚分のみモノラルは存在しない。それ以外の9枚分はモノラルも同時発売された。ステレオだけでなく、モノラルも十分に良く、しかもステレオの1/10程度の価格である。お買い得とはこのことである。聴いてびっくりのハイ・コスト・パフォーマンス・プレス!モノラル全集とは異なる、エネルギッシュではあるが平明な世界観もまたバックハウスの魅力である。何方も等しく貴重な録音であり、必ずや知るべき芸術であることは間違いない。ステレオ盤でなければ解からないとうことはあり得ない。
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