商品コード:1364-046[DECCA] J.カッチェン(pf) / シューマン:幻想曲ハ長調, トッカータ, アラベスク

[ 1364-046 ] Schumann, Julius Katchen Fantasia in C toccata Arabeske


通常価格:¥ 8,800 (税込)

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商品コード: 1364-046

作品名:シューマン:Pf作品集/幻想曲 ハ長調Op.17 | トッカータOp.7 , アラベスクOp.18
演奏者:J.カッチェン(pf)
プレス国:英国, United Kingdom
レーベル:DECCA
レコード番号:LXT 5438
M/S:モノラル, monaural
枚数・大きさ:12インチ, 30cm×1
評価/レコード:7
評価/ジャケット:B : 一部軽度のラミネート浮きによる波打ちあり, 7時にパンチ穴あり
キズ情報:
レーベルタイプ:【英国でのオリジナル】---銀外溝, フラット重量(垂直に切れたタイプではない), 1A/2A, 1959年頃の製造分
ジャケット:【英国でのオリジナル】---ラウンド折返両面コートペラ"aka scalloped" (ホタテ貝の意味), R.S. 3-59
トピックス:【非常に入荷の少ないタイトル!】---1957年ロンドンでのモノラル録音, 録音詳細不明, 編集/カッティングマスター:Guy Fletcher , 1959年The Decca Record Company Limited. Londonによりコピーライト登録・同年LXT 5438(当装丁)にて初リリース, ステレオは存在せず, 非常に入荷の少ないタイトル・希少盤, カッチェンのシューマンは他に交響的練習曲 Op.13(番号不明)/謝肉祭 Op.9(LXT 5439+シューベルト:さすらい人幻想曲)があるだけ(1953年録音), 再版の入荷もない, モノラル・オーディオファイルといえる高音質録音, 演奏:★★★★+, 音質:★★★★+

商品詳細:1959年モノラルのみ発売のLXT。カッチェンの大変珍しいソロレコード。カッチェンは、SXLで、ブラームスの協奏曲やモーツァルトの協奏曲で有名だが、ソロが極端に少ない。このソロ録音は、彼の本来のピアニズムを知る意味で、良いサンプルになるだろう。DECCAの専属らしく、音離れのよい明確なタッチが身上のピアニスト。連番で、シューマンの謝肉祭とシリーズ化された録音。できるだけ心情の偏りを排しながらも、透明感のある硬質なピアノが、シューマンの内面を浮かび上がらせる。ジュリアス・カッチェン(1926 - 1969)は米国生まれなのでクリフォード・カーゾン( 1907- 1982)と比較はできないが、二人ともDECCAで活躍したピアニストである。ユネスコ国際フェスティバルにアメリカ合衆国代表として出席、フランス国立放送管弦楽団とベートーヴェンのピアノ協奏曲「皇帝」を共演した。1947年の春にヨーロッパ各地を廻り、ローマ、ヴェネツィア、ナポリ、パリ、ロンドン、ザルツブルクで演奏活動を行った。その後はパリに永住することを決意する。1940年代後期にDECCAと契約を交わしたようだ。1969年春、肺癌の為わずか42歳で帰らぬ人となった。短い生涯の間にDECCAには多くの重要な録音を残したが最大の貢献はブラームスのピアノ独奏曲とピアノ協奏曲の全てを録音したことだろう。DECCAで最初の全曲録音である。以降ブラームスのピアノ独奏曲全集はカッチェンで決まり--という不文律が出来上がったように思う。クオリティの高さと存在感の大きさは牙城の如くこれからも変わることはないだろう。グルダのように若い時期からその才能を認められたピアニストであった。42歳の若さで癌の為亡くなったことでDECCAへは多くの音楽家が弔辞を寄せたという。カッチェンが1954年に初来日した際、帝国ホテルで行われた対談でこう話している。以下は雑誌に収録された本人の弁である--「(母親だけでなく)祖母にも習いました。祖母はモスクワとワルシャワの音楽学校の先生でした。祖父も音楽理論の教授でした。ですからアメリカ育ちですが、私は実は伝統的なロシアの音楽教育をうけたわけです。私の家庭は、いわば私設のロシアのコンセルヴァトワールでした。」「私が習ったのは、レシェティツキーの流派のメトードですが、個々のそれぞれ異なる性格、音楽性、肉体的条件を尊重し、洞察し、その自然な成長と待つという方法です。」出典:『TBS Vintage Classics/Julias Katchen』のブックレットに記載されている『音楽の友』1955年3月号の「<対談>カッチェンとの五十五分間--。活動期間は20年ほどと短かったがDECCAに大きな遺産を残した。カッチェンは11歳の時にラジオ番組に出演してシューマンを弾き、その放送を聴いていたオーマンディに招かれてモーツァルトのピアノ協奏曲第20番でデビューしたという逸話でも知られている。パリに留学して演奏会が注目を集めると、その後はパリを本拠に活躍。肺癌のため42歳で早世するまで、ソロだけでなく室内楽にも意欲的に取り組み、また、演奏活動の傍ら、日本の骨董である「根付」の蒐集にも情熱を燃やすなどユニークなパーソナリティでも注目を集めた。シューマンの録音は多くはないが幼少期から得意としていたことがわかる。この1枚は入荷の少ない希少タイトル。演奏は高度な技巧と確かな様式を軸に洗練されたものでどちらの曲も長年付き合えるはずである。

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