商品コード:1364-061b[Pathé] J.グレシエ/ オッフェンバック:喜歌劇「美しきエレーヌ」(短縮版)
商品コード: 1364-061b
商品詳細:喜歌劇「美しきエレーヌ」はオッフェンバック作品の中では『地獄のオルフェ』(天国と地獄)と並んでヨーロッパでは人気作品となった曲である。ギリシャ神話を土台にしたパロディー風の喜歌劇である。 日本初演は1876年にロネイ・セファス喜歌劇団により、横浜ゲーテ座にて行われた。序曲は管弦楽作品として頻繁に演奏される。また世界中で上演されている人気演目である。エレーヌというのは「世界三大美女」のひとり、ヘレネのことらしい。1枚で全曲が収まる長さなので録音も多いが、時期的に見て、このジュール・グレシエ指揮ラムルーo.のモノラル録音がLPでは最初の録音ではないかと思われる。1950年の録音らしい。指揮者のジュール・グレシエはオッフェンバックの喜歌劇のスペシャリストで『ホフマン物語』、『パリの生活』、『天国と地獄』なども録音している。この録音はセリフなしの聴き所のみの抜粋収録。1970年代では全曲が1枚に収まるようになったが1950年代初期ではそれが無理だった為、セリフ部分をカットして歌だけ全て入れたと思われる。元から全曲盤はないと思われる。サン・ポール・レモン合唱団がバックを飾る。ソプラノのドゥヴァ・ダシーの歌が明るくフランス的で全てを物語っている。歌手には有名なスターはいないが、当時のパリ周辺で活躍した人物を配役していて、時代的にやはり誰もがとても上手い。インターナショナル歌手ではなく、フランス作品に特化した歌手たちである。『美しきエレーヌ』は1948年のリリック放送o.との旧録音があるらしい。全体に古き良き時代のレトロな音色が全体を支配するが音は綺麗でクリアー。フランスレーベルでしかできない録音である。フランス的空気感が濃厚。
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