商品コード:1364-064[Pathé] S.コテル, A.シャラン(hp) / ハープ二重奏曲集/ペトリーニ, ヘンデル, バッハ 他
商品コード: 1364-064
商品詳細:PATHE社の初期ステレオASTXは、SAXFとまったく同じプレス。これは、女性2人によるハープのデュオによる小品集9曲入り。ハープは2台重ねることで、表現にぐっと幅が広がる。ヘンデル、バッハの編曲も含め、いずれも考え抜かれた素晴らしい選曲。デュオによることで、2声部による多声部効果が出て、弦を弾く楽器にありがちな音の淋しさが無い。しかも音質は大変よく心癒される。'60年代の温かい音で心休まる1枚!有名なハープ奏者であるアニー・シャラン(1940-)はフランス・トゥールーズにルネ・シャランの娘として生まれる。父ルネ・シャラン(1910 – 1978)はフランスのクラシック音楽の作曲家。作曲家アンリ・シャランの双子の兄弟である。1945年から 1975年まで、彼はパテ・マルコーニの芸術監督(アート・ディレクター)を務めた人物である。娘のアニー・シャランは9歳でパリ音楽院に入学してリリー・ラスキーヌに学び、15歳でプルミエ・プリを得て卒業。1956年からコンセール・コロンヌの首席ハープ奏者を務め、1958年からパリ・オペラ座の指揮者に就任した。1961年からロジェ・ブルダンとのデュオ活動や、ヴィオラ奏者のコレット・ルキアンを加えての三重奏など、室内楽の演奏を積極的に行った。1971年からヴェルサイユ音楽院の教授を務めた。1961年頃発売のPathéに入れた当録音が最初のLPと思われる。その後1965年に仏COLUMBIA、1970年代に入りLa Voix De Son Maître、PHILIPS、ARIONと多くの録音があり、フランスではラスキーヌに続く大物ハープ奏者とみなされている。ハープの世界では1960-70年代の巨匠である。もう一人のハープ奏者スザンヌ・コテルに関する情報はない。アニー・シャランより先に名前がクレジットされ、また写真左のコテルが見た目で10歳程度年配であることから、シャランより古い世代と判断した。コテルは1960年にDGGにマルケヴィチ指揮のドビュッシー/ルーセル作品集でルーセルの「ハープのための舞曲」でソロを担当。他には1954年Le Chant Du Monde,:LDY-A-8065(7インチ盤)に古楽作品集があり、そこで6曲中の4曲に参加している。詳しい情報はないがフランスでの黎明期に活躍したハープ奏者と思われる。コテルにはSP録音があるかもしれない。このLPは「Duos De Harpes」のタイトルの通り、単独、または2台のハープで演奏された曲集で他の楽器の伴奏はない。バッハやヘンデルも含む。バッハに関してはVnソナタ2番からという表記しかなく、全ての曲を聴いて無伴奏Vnパルティータ1番B.1002~第7曲 Tempo di Bourreeであることが判明した。多くが編曲であるが中には2台ハープのためのオリジナル作品もある。フランス発売、ステレオ希少。
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