商品コード:1363-004[PHILIPS] T.d.マクラ(vc)/ ラロ:Vc協奏曲 ニ短調
商品コード: 1363-004
商品詳細:PHILIPS初期の重要なチェロ奏者にティボール・デ・マクラ(1912–1982)、ハンガリー生まれが居る。マヒュラ等とも表記されるが、ハンガリー人はマクラと発音するため当社ではマクラで統一する。7歳の頃よりブダペスト音楽院でアドルフ・シッファーにチェロを学ぶ。1924年にブダペストでデビューを飾ったが、1927年にイェネー・フバイの助言に従い、アメリカに渡ってカーティス音楽院のフェリックス・サモンドの薫陶を受けた。1936年にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席チェロ奏者に就任。1947年にはアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席チェロ奏者に転任し、1977年に勇退。フィンランドでも大いに活躍したらしい。モノラル期のPHILIPSに比較的多くの録音を残している。近年10"の人気が薄れがちだが、10"がある場合、10"がオリジナルのことが多く、音質的なメリットは大きい。マクラのスタイルは同郷のシュタルケル程の派手さはなく地味なスタイルだが、フルトヴェングラーからも声が掛かるような堅実なもので、隠れファンは多いのではと思われる。当時のPHILIPSのマクラを凌ぐチェリストはおらず、チェロ協奏曲などはマクラの一人舞台であった。中低域には分厚い音を持ち、重量級タイプの奏者である。ステレオ期にはもう録音はないようで教育者として活躍したようである。忘れられるには惜しい優秀なチェリストであった。シューマンの協奏曲が有名だが、これは特に珍しいラロ:Vc協奏曲。これを越える録音はないかも知れない!唸るような低い音が響き、如何にもチェロらしいソロが味わえる。W.v.オッテルロー指揮ハーグ・レジデンティo.のオケは驚くほどダイナミックで曲を盛り上げる!
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