商品コード:1363-019n[SUPRAPHON] L.ライテル/ モーツァルト:交響曲36番「リンツ」K.425, 31番「パリ」K.297
商品コード: 1363-019n
商品詳細:チェコスロバキアはご承知のように1990年に分離し、それぞれ別の国として独立している。チェコ人とスロバキア人は元々別の民族らしい。チェコ側に経済文化の中心があった為、チェコスロバキア時代は首都のプラハはレコードにおいても中心で、SUPRAPHONの本社、スタジオ、工場もプラハにあった。録音もチェコ側のオケや音楽家が9割近くを占めていたがバランスをとる為か、時々スロバキア側のオーケストラの録音も行っていた。その一つがブラティスラバに本拠があったスロバキアpo.(スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団)である。分離後のスロバキアは544万人の小国となり、レコードはOPUSレーベルだけとなってしまった。プラハには伝統あるチェコpo.とプラハso.、プラハ放送so.など名だたる名門オケがある、一方スロバキア側のオーケストラはスロヴァキア国立コシツェpo.とスロバキアpo.、スロヴァキア放送so.の3つで全てである。指揮者のルドヴィート・ライテル( 1906– 2000)はスロバキア生まれ。1924年にウィーン音楽院に留学し、チェロ、作曲、指揮法を学んだ。 1933年にはブダペストのハンガリー放送交響楽団の初代指揮者に就任した。1945年にハンガリー放送交響楽団を退任し、1946年にはブラティスラバにおいてスロバキア放送交響楽団の首席指揮者に就任した。1949年にスロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団の共同設立者に名を連ね、1952年までその初代監督を務めるが、1953年から1961年まで再び音楽監督に返り咲いた。スロバキアにおけるオーケストラの重鎮である。ローカルオケだがらといって、クオリティが落ちるわけではない。経営状態が厳しいだけで音楽性とは別の話である。確かにチェコpo.なら誰が振っても水準を超える演奏が可能だろう。弱小ローカルオケはわかっているので、しっかり訓練を積んで腕前で勝負に出る。だから指揮者と一体感の強い良い演奏が多い。これもチェコpo.では出来ないような一丸となった家庭的ムードの漂う温かさを感じる、心地好い演奏である。
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