商品コード:1363-022[DECCA] K.フェリアー(ca)/ バッハ・ヘンデル・リサイタル
商品コード: 1363-022
商品詳細:1952年ロンドン・キングスウェイホールにてモノラル録音されたバッハとヘンデルのアリア集。英国では1952年に初リリースされ、1957年頃同一内容でRIAAカーブに切り直されて再リリースされた。また1960年にオケ部分のみステレオで再録音してミキシング・ステレオSXL 2234で発売されたステレオ盤があるが、歌部分はモノラル音源で真正の録音のステレオではない。当然モノラル盤の方が自然な音質で歌にも力が感じられる。中でもA面のマタイ受難曲のアルトのアリア「Crief For Sin」は多少癖の強さはあるが存在感は大きい。キャスリーン・フェリアーの声には何かしらの力がある。二度と真似の出来ない感動的アリアであることは間違いない。キャスリーン・フェリアー(1912- 1953)は英国イングランドのランカシャー州プレストン生まれのコントラルト歌手。キャリアは僅か10年余りと短く、41歳で短い生涯を閉じるまでに多くの録音を残し、英国では大きな尊敬を集める歴史的歌手である。声は低く太い個性的なものである。クセも強く決して美声とは言えいない声質だがフェリアーの歌には力強い説得力がある。人の心に響く何かを持っている歌手なのである。1948年ブルーノ・ワルター指揮ニューヨークフィルハーモニーの「大地の歌」で、キャスリーン・フェリアーがアルト・パートを歌っている。この録音は傑作と言われ、フェリアー抜きでは存在し得ないLPである。表現は決っして洗練されたものではなく、逆に野暮ったさが目立つ何とも田舎臭い歌い方であるが、ひとたびフェリアーの歌に聴き入ってしまうと、そこにはひたひたと胸に沁み込んでくる不思議な魔力に惹き込まれてしまう。一代限りの才能であり、誰も真似のできない唯一無二の歌手であった。今でもその功績は途絶えることなく、1993年にキャスリーン・フェリアー協会が設立され、奨学金コンクールを設立した。妹であるウィニフレッド・フェリアーが初代会長を務めたが1995年に亡くなり、現在はリンダ・ハーストが第3代会長に就任している。
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