商品コード:1363-033[DECCA] V.ゼアーニ(s)/ ゼアーニ・オペラ・アリア集/ヴェルディ:椿姫, ベッリーニ:清教徒 他
商品コード: 1363-033
商品詳細:ヴィルジニア・ゼアーニ( 1925- 2023)はルーマニア西部ソロバストル生まれのソプラノ歌手。本名はヴィルジニア・ゼハン(Zehan)。13歳からブカレストでルチア・アンヘルに声楽を師事し、リディア・リプコフスカの薫陶も受けた。1944年にイタリアに留学し、アウレリアーノ・ペルティレの指導を受け、1947年にボローニャでジュゼッペ・ヴェルディの「椿姫」のヴィオレッタ役を歌ってデビューを果たした。1950年にはエジプトのカイロやアレキサンドリア等で歌い、ベニャミーノ・ジーリとも共演を果たした。1952年にはフィレンツェでマリア・カラスの代役でヴィンチェンツォ・ベッリーニ「清教徒」のエルヴィーラ役を歌って名を上げた。1956年にはスカラ座でニコラ・ロッシ=レメーニと共演し、翌年ロッシ=レメーニと結婚した。1982年に歌手活動を引退、2023年3月20日、フロリダ州ウェストパームビーチにて97歳没。当社ではこれまで1度も入荷がなかった歌手の初期LPである。それもそのはず、DECCAにLPが2枚しかない歌手であった。他RCA Italiana、SAGA、VOXに共演の録音があるだけである。その為国際的な名声はないが、モノラル期のDECCAにLPがあるという事実は大きい。DECCAのもう1枚のLPはプッチーニ:アリア集でLXT 5509/SXL 2123が出ている(未入荷)。澄んでよく通る声質だがやや太いオペラ向きのパワーのある声質である。全体に軽やかでよく弾むイタリア向きである。ヴェルディのヴィオレッタ役が当たり役で、生涯に650回近く歌っている。引退後は米国で数多くの名歌手を育てた。レパートリーは幅広く、ヴェルディ、プッチーニ、ジョルダーノ、オッフェンバック、ロッシーニ、ドニゼッティ、プーランクまで70近い役柄を歌っている。1957年1月にミラノ・スカラ座で行われたプーランクの《カルメル派修道女の対話》の世界初演にも加わり、ブランシュ・ド・ラ・フォルス役を歌っている。オペラ出演からの引退は1982年。サンフランシスコ・オペラの《カルメル派修道女の対話》が最後の舞台となった。その後、米国で後進の指導に当たり、アンジェラ・ブラウン、ニコール・シュヴァリエ、ヴィヴィカ・ジェノー、シルヴィア・マクネアー、アイリン・ペレスなどを育てた。これは初入荷の希少なLPである。
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