商品コード:1363-036[DECCA] M.カバリェ(s)/ スペイン歌曲集/ファリャ, トゥリーナ, グラナドス
商品コード: 1363-036
商品詳細:1977-78年頃スペインで録音された音源の英国盤である。スペインのDiscos Columbia, S.A(スペインColumbia)が音源を保有している。DECCAはライセンス契約に基づき1979年にDECCA~SXLR 6888でリリースした。SXLではなくSXLR---という番号がスペイン音源を表すのだろう。モンセラート・カバリェ(1933- 2018)はスペイン・カタルーニャ生まれのオペラ歌手(ソプラノ)で、優れたベルカント歌唱技術とロッシーニ、ベッリーニ、ドニゼッティらのベルカント・オペラの諸役での優れた歌唱で名高い。1956年にバーゼル歌劇場に加わり、1957年『ボエーム』のミミ役でプロのオペラ歌手としてデビューした。1960年/1961年シーズンには、ブレーメン歌劇場に登場した。1962年、彼女はバルセロナに戻り、リセウ歌劇場(リセウ大劇場)での初舞台を踏む。1964年、テノール歌手のベルナベー・マルティー(Bernabé Martí)と結婚した。カバリェが世界的に知られるようになった切っ掛けは、1965年ニューヨーク市のカーネギー・ホールで行われた演奏会形式の『ルクレツィア・ボルジア』の上演で、病気でキャンセルしたマリリン・ホーンの代役を務めたことである。彼女はベルカント・オペラを当たり役としているが、バロックからヴェルディ、ヴァーグナー、プッチーニ、更にR.シュトラウスの元帥夫人(『ばらの騎士』)や『サロメ』の主役に至る、実に80もの役柄を歌った経験がある。 また彼女はリサイタルも得意で、特に母国スペインの歌曲の歌唱が名高い。カバリェの声は純粋な声質、正確なコントロールと力強さが顕著である。彼女は劇的な才能や演技力よりは、高度な歌唱力や陰影に富んだ声色、そして絶妙なピアニッシモが評価されている。録音は1963年頃スペインのレーベル、Vergaraから始まり、1966年には米RCAに移籍、1970年にEMI、DGGと活躍を広げ、1973年にはDECCAと契約した。以降はスペインColumbia、EMI、DECCA、PHILIPS、CBS、ERATOなど同時期に複数のレーベルからLPを出す売れっ子歌手になった。これはDECCA録音の初期で、スペイン音源だが本場の発音でスペイン作品を歌って、ロス・アンヘレスの後継者のような立ち位置をとることになる。1970年代におけるスペイン作品の第一人者と言って過言ではないだろう。
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