商品コード:1363-056t[ETERNA] F.コンヴィチュニー/ ドヴォルザーク:交響曲9番「新世界より」
商品コード: 1363-056t
商品詳細:コンヴィチュニーが西ドイツのオケと入れた珍しい録音。硬派な新世界。余分な音を出すことを嫌ったコンヴィチュニーらしいタイトな響きだが、のんびりムードの新世界よりは聴く方も身が引き締まる。誰の為でもなく、己自身の為の完全を目指して棒を振っている。よく酔っ払って指揮台に上がったというエピソードがあるが、この録音はその話が信じられないほど緊張感に満ちている。V字ステも存在するが、それは超高額。この黒盤で充分にETERNAサウンドを満喫できる。1960年西ドイツ・バンベルクでのモノラル/ステレオ録音で録音は Eurodisc側の技師によるものだが、ETERNA盤の音は完全なエテルナ・サウンドに仕上がっている。フランツ・コンヴィチュニー(1901-1962)はオーストリア=ハンガリー帝国支配下時代のモラヴィア北部のフルネクのドイツ系植民の家庭に産まれたドイツ人指揮者。モラヴィアは現チェコなのだがコンヴィチュニーにはチェコ系スラヴ人の血は流れておらず、この「新世界より」にはスラヴ的雰囲気は皆無である。コンヴィチュニーのベートーヴェンやシューマンと同様に、いやそれより著しく辛口のタイトなオケである。スピーディであり前のめりのような展開が続く。およそスラヴ的気分を持った演奏ではなく、重機が大地を切り裂くようなストレートな表現である。壮大かつ広々としたスケールも感じられ、オケには深みがあり、決して危機迫るだけの演奏ではない。先頭から途中でスタイルが変わることなく貫徹した骨太な演奏はこの「新世界より」を特別なものにしている。コンヴィチュニーでなければ表現できない、唯一無二の演奏と言って過言ではないだろう。過去にV字ステレオ盤の入荷があったが非常に希少で高額である。黒盤のプレゼンスも相当のモノがある。プレスは1966年、1968年、1972年---1986年まで数回存在する。
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