商品コード:1363-061t[ETERNA] O.スウィトナー シューマン:交響曲全集(全4曲)
商品コード: 1363-061t
商品詳細:1986-7年日本コロムビアとの共同制作でのデジタル録音。DENONからも同時発売された。日本側がデジタル機材を持ち込み、ETERNA側がマイク・セッティングと録音を担当したと思われる。1番「春の交響曲」は1841年2月20日に完成した「自筆初稿」による唯一の演奏。デジタルでもスウィトナーの力は存分に出ている。モーツァルトの爽やかな演奏とはまた異なる、力のこもったコクのある響き。教会内の残響を多めにしたのはシュトリューベンの意図?個性的!ETERNA側では日本側が要したマスターは使わず、独自にカッティングマスターを制作して、これまでと同様のプロセスでLPを制作した為、デジタル臭の全くない極めて自然なETERNAサウンドに仕上がっている。ETERNA側では日本が録音した音をそのまま市場に流すのは危険だと判断したようである。賢明な文化的判断であった。DENONのLPに聴くデジタル・サウンドは日本人が聴いても決して快いモノではなかった。日本とドイツ、何方も技術立国であるが、文化的には大きな違いがあった。いかなETERNAといえども1970年代のステレオ黒盤と全く同じ音とは言えない。しかしデジタル録音に踏み切った結果の仕上がりは大きく異なるモノとなった。このシューマンにベートーヴェンやドヴォルザーク全集に見るような個性が感じられるか、正直100%素直にそうだと言い難い部分はある。しかしこれが最良のプレスである点は間違いない。結局、クラシック音楽の世界にデジタル録音方式を持ち込んだことは世紀の誤りだったことが理解されるだろう。音楽の命をそぎ落とし、窒息させることはメーカー側が痛いほど解かっていたはずである。
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