商品コード:1362-007[COLUMBIA] O.クレンペラー/ モーツァルト:セレナーデ13番「アイネ・クライネ」K.525, ヘンデル:合奏協奏曲Op.6-4
商品コード: 1362-007
商品詳細:1956年ロンドンでのスタジオ録音のリリースとしてはCOLUMBIAレーベルのステレオ最初期になる。1956年モノラルが33C 1053でリリースされ、1959年頃ステレオの10"がSBO 2751でリリースされた。やはり1956年にキングスウエイホールで録音された交響曲25番と40番が、1957年 33 CX 1457でモノラル発売、1959年頃SAX 2278で発売された。COLUMBIAは当初10"でリリースした音源の12"化を考えたのだろう。1966年になってK.525とヘンデルOp.6-4の計2曲に交響曲25番を加えて12化し、33CX 5252/SAX 5252で再リリースした。3曲とも同じ時期の録音なので大きな違和感はないが、1956年の録音が10年後の1966年にプレスされても鮮度が高いとは言えないだろう。10"の方が鮮度は圧倒的に高いはずである。10"を嫌う傾向は近年強いが、それはオリジナルの否定と同義である。オリジナルを追求するならば大いに10"を聴くべきである。クレンペラーはVOXを1954年初めに離れ欧州へ戻り、1954年からEMIと契約、録音を開始する。数点のモノラル録音の後、1956年分の録音からステレオでもリリースされるようになると、忘れられていた彼の名は広く知れ渡り、巨匠として世界的な名声を得ることになる。そして1959年8月に、クレンペラーは、プロデューサーのウォルター・レッグと終身のレコード録音契約を結ぶと共に、フィルハーモニアo.の常任指揮者の座に就いた。録音専用オケとして発足したフィルハーモニアo.には、クレンペラー以前に首席指揮者は置いていなかった。当初カラヤンが首席指揮者になる予定だったらしいが、1955年ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任してしまい、空席のままであった。その後期待されたカンテッリが1956年に航空事故で急死したことで、リーダー不在の危機が囁かれたが、レッグは大戦後ポジションに恵まれなかった観のあるオットー・クレンペラーをトップに据えることを決断、1959年にはクレンペラーは初代常任指揮者(後に終身)に就任し、多くの演奏、録音を残す。これはクレンペラーがEMIとフィルハーモニアo.の両者で存在感を増して行く時期の録音であり、彼の美学が結集した名演と呼べる、ずっしりと安定感の強い演奏である。A面のK.525は会社の意向に沿った印象だが、意外にもB面のヘンデルがしびれるような美しい演奏で驚く。ここまでバランス良く、然も弦の響きを感じさせるヘンデルは多くない。古典美を追及すればこの形に到達するはずである。是非このヘンデルを聴いて欲しい、最高の演奏!ステレオは希少!
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