商品コード:1362-037p[TELEFUNKEN] J.カイルベルト/ ブルックナー:交響曲9番(ノヴァーク・原典版)
商品コード: 1362-037p
商品詳細:カイルベルトの実直な演奏はモノラル、ステレオ、そして時代を問わず小細工なしの正攻法の音を我々に届けてくれる。こういった演奏は何度聴いても飽きない。一聴、大人しい印象を受けるかも知れないが、その節度あるオケは実に好ましい。ブルックナー9番のステレオはモノラル初出から4年後の1960年頃初リリースされた希少LP。1951年レオポルト・ノヴァークによる校訂版を用いる。第4楽章は作曲者の死去によって未完成のまま終わっているため、カイルベルトも第3楽章までとしている。ヨーゼフ・カイルベルト(1908-1968)は戦後のドイツを代表する指揮者の一人。長年にわたり常任指揮者を務めたバンベルクso.とハンブルクpo.の2つで多くのドイツ・ロマン派作品を録音した。ベルリン・フィルにも多少の客演録音がある。カイルベルトは同年生まれのカラヤンとは真逆のスタイルをもち、聴き手に全く忖度しない演奏を貫いた。自国のドイツでさえ一般受けのしない指揮者の代表格であった。60歳で亡くなってしまったこともあり、長い間日陰のような存在であったが、ドイツの伝統をきっちり受け継いだカイルベルトのスタイルがアンチ・カラヤンの流れからじんわりと知られるようになり、コンヴィチュニーやギュンター・ヴァントなどと共に職人気質の指揮者として2000年頃から世界的な人気の高まりを見せることになる。カイルベルトはそれら職人気質を持ったグループの先駆けとして、これからも評価されるに違いない。ブルックナーは特にカイルベルトのスタイルが生きた作品と言えるが、残念ながら正規録音は6番と9番の2曲だけである。
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