商品コード:1362-051[DF] M.エウィッツ/ ラモー:コンセール形式による6つのクラヴサン曲集 (オーケストラ編)
商品コード: 1362-051
商品詳細:記念すべきDF 1。DF の第1号LPである。これ以前にDISQUE…というナンバーが存在するものの、1番にラモーが選ばれたことが、DF社を象徴する事実と思う。当時オケ部門を担当していたカペーQt.の第2Vnだったエウィッツがオケを振るが、この音質もまたDF社を象徴する音だろう。押しは強いが、決してギスギスしたうるさい音ではない。ここにDFサウンドがスタートしたと言っても良いだろう。協奏曲と言っても、コンチェルトグロッソ的なもの。フランス的なるものが、音として表現された歴史の1ページと思う。さて重複するがモーリス・エウィッツ (1884-1971)は、カペーQt.の第2Vnだった人。後に指揮者となり、DFレーベルにいくらかの録音がある。このLP最初期に彼が残した録音は、当時としては画期的と言える程の現代感覚を持ったスタイルであり、録音成果としてはモーツァルトの交響曲40/41番が入ったDF 64が最も有名だろう。いずれにせよ、この最初のLP録音でさえ今の耳にも新鮮に響く素晴らしい演奏だ。バランスが大変優れていて、テンポ感といい、アクセントといい、センスの良さはピカ一。音は重厚であるが心地いい軽快さもあり、リステンパルトと一脈通じるところがある。1950年代初期にこれだけのリズミカルで軽妙な演奏があったことに驚きを隠せない。1950年代にDECCAにも優れた録音はあったが、DF録音にはDECCA陣営が出すことが出来なったフランスの香りがしっかりと漂う。フランス人による演奏と録音・マスタリングなどオール・フレンチで賄って初めて可能となった技だといえる。ラモーの「コンセール形式のクラヴサン曲集」は本来は5曲編成だが、クラヴサン曲集2番から4曲(「雌鶏(めんどり)」「メヌエット」「異名同音」「エジプトの女」)をオーケストラ編曲して第6コンセールとしている。オーケストラ版で同様の手法は他にも見られるが、オリジナルの編曲者が誰かは判然としないが、違和感を感じる人はいないだろう。エウィッツを単に古臭い前時代的な指揮者と思っている方は、ここでその誤ったイメージを修正していただきたい。未だモーリス・エウィットとしている業者が殆どだがフランス人はエウィッツと発音するので当社ではモーリス・エウィッツと統一する。
M.エウィッツの在庫一覧へ
