商品コード:1361-047[Chant du Monde] E.ギレリス(pf)/ カバレフスキー:Pf協奏曲3番 , 交響曲2番
商品コード: 1361-047
商品詳細:2曲とも1950年代のMELODIYA録音でそれぞれ別の10"と12"で発売された。フランスではカバレフスキー同士でこの2曲がカップリングされ、1957年頃Le Chant du Mondeから当番号で発売された。Le Chant du Mondeは単にMELODIYAのフランス窓口だけでなく、このようにフランス市場で最も良い形をとって発売された物が多い。ドミトリー・カバレフスキー(1904- 1987)のようなマイナーなロシア作品をフランスでは大手レーベルが自国録音するはずもなく、MELODIYA音源をLe Chant du Mondeがライセンス製造するという形が最適であったと思われる。カバレフスキー自身はピアニストでもあり、アレクサンドル・ゴリジェンヴェイゼルにピアノを師事している。作曲はモスクワ音楽院でニコライ・ミャスコフスキーに師事している。音楽活動に対してソ連政府から受けた名誉は数多く、少なくともスターリン賞を2度受賞している。音楽教育界のかなりの実力者となり、1962年には音楽芸術教育の委員長に、1969年にはソ連邦教育科学アカデミーの芸術教育部門科学委員会の会長に、それぞれ選任されている。作品は皆、ソ連のリアリズム路線に忠実で、通俗的である。ロシアでは、カバレフスキーは歌曲やカンタータ、歌劇の作曲家として名高いのに対して、国外では管弦楽曲で知られている。1970年以前に西側の音楽家が録音することはほとんどなかった。交響曲は全4曲ある。2番は1934年の作で米国初演は、1942年11月8日、アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団によって行われた。ピアノ協奏曲も全4曲ある。3番は1952年の作品。ソビエト連邦の青年に捧げる協奏曲3部作として、1948年のヴァイオリン協奏曲、1949年のチェロ協奏曲第1番に続く完結篇として作曲された。1953年2月1日にモスクワ音楽院大ホールにてウラディーミル・アシュケナージ(当時15歳)のピアノ独奏、作曲者指揮モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団により初演。ニ長調で始まり、暗い作品ではない。民謡風の落ち着いた感じのものである。カバレフスキーは翌1954年、本作を録音する際、独奏者にアシュケナージではなく、既に名声を博していたエミール・ギレリスを起用した。エミール・ギレリスのこの録音が世界初録音となった。勿論指揮は作曲者本人が行っている。尚Vn協奏曲はD.オイストラフ(vn)、Vc協奏曲1番はD.シャフラン(vc)と作曲者本人の指揮での録音が知られる。
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