商品コード:1361-058[Chant du Monde] D.オイストラフ(vn)/ バルトーク:Vn協奏曲1番, ヒンデミット:Vn協奏曲
商品コード: 1361-058
商品詳細:1961年(バルトーク)と1962年(ヒンデミット)のモスクワでのモノラル録音。フランスではMELODIYA盤と同一カップリングのまま翌1963年頃Le Chant du Mondeから発売された。ヒンデミットは旧録音があり、これは2回目録音となる。指揮はG.ロジェストヴェンスキー指揮ソビエト放送o.と安心のバック。オイストラフは曲により、はまる曲とそうでない曲があるのは事実。そうでない曲では残念な結果となるが、ショスタコーヴィチなどは決定盤のような扱いとなる。バルトーク/ヒンデミットはなかなかのはまり曲である。オイストラフの野太く、多少粗めの音がしっかりヒンデミットと完全にマッチしている。細身となる音程が多い冒頭のソロパートにはややかすれ気味の音を使い、野趣を感じさせる雰囲気を醸成し、中々の効果を上げている。バルトークはヒンデミットより洗練さのある曲だが、ここではツヤのある音色を用いて張りつめた緊張感で引き締める。2曲ともなかなかの素晴らしい演奏といえる。オイストラフの個性が見事にはまった2曲である。生命感に富んだ音楽が飛んでくる。合わない曲は無視して、合う曲を聴くことでオイストラフの存在がぐっと身近になる。大物オイストラフの全てがダメなわけではない。コーガンやミルシテインにも失敗作はあるのである。MELODIYA盤がオリジナルだがLe Chant du Mondeにはトレースの良さ、安定感とフレンチ・スパイスが掛かり、これはこれで良いプレスである。
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