商品コード:1360-005[Augustin Dumay] A.デュメイ(vn)/ ドビュッシー:Vnソナタ ト短調, ラヴェル:Vnソナタ ト長調
商品コード: 1360-005
商品詳細:オーギュスタン・デュメイ(1949-)はパリ生まれのヴァイオリン奏者。3歳でヴァイオリンを始める。両親に連れられて聴きに行ったナタン・ミルシテインの演奏会がきっかけだったという。10歳でパリ音楽院に入学。13歳で卒業するという神童ぶりを発揮した。14歳で、モントルー音楽祭でリサイタルを開く。このリサイタルをシェリングとシゲティが聴いて高く評価する。その後シェリングに推薦され、南米ツアーに行く。シェリングは自分が代役を依頼されたが都合が付かず、デュメイを推薦したという。帰国後、デュメイはミルシテインへの師事を許され、更にアルテュール・グリュミオーの下で4年間師事する。グリュミオーからはヴァイオリンばかりでなく、芸術一般についても多くのものを学んだという。デュメイによると、14歳でソリストとして評価されながら、ミルシテイン、グリュミオーの下で学んだことにより、一つの作品にじっくりと取り組む姿勢を叩き込まれ、それが自分の大きな財産になっているという。コンクールを経ずに評価を高めていった希有な演奏家である。ヘルベルト・フォン・カラヤンに絶賛され、1979年にカラヤンがパリで開いた特別祝賀コンサートに招かれ共演している。デュメイの商用正規録音は1972年のLes Disques Pierre Cardinに入れたバッハ:シャコンヌが入る93 502の後、EMIに籍を置き、1977年にコラール(pf)とのデュオで本格的に始まった。1978年にはCalliopeにも1枚入れたが、LP期はずっとEMIに籍を置いた。実は1972年のデビューLP以前にプライヴェートレーベルから少なくとも2枚の10"盤が発売されていた。ジャケットがない完全なプライヴェート録音で、知る人は殆どいないはずである。今回F.J.ティオリエ(pf)とのドビュッシー/ラヴェル:Vnソナタが入荷したので出品する。因みにもう1枚の10"盤は今から20年程前に小品集が1枚入荷したのみである。他にも存在する可能性がある。商用録音ではないデビュー以前の1960年代録音の可能性が高い。繰り返すがジャケットは存在せず、白ジャケット入りとなる。手書きマスターで大手会社のプレスではない。演奏は往年の巨匠とは異なる現代感覚によるものだが、20歳前後の録音であり、その才能がほとばしる新鮮さが何とも初々しい。将来大物になる予感を感じさせる魅力ある演奏である。2度目はないと思われる。
デュメイの在庫一覧へ
