商品コード:1360-018[PHILIPS] E.ヨッフム/ モーツァルト:交響曲36番K.425「リンツ」, 38番K.504「プラハ」
商品コード: 1360-018
商品詳細:ベイヌム急逝後、コンセルトヘボウo.の助っ人、若きハイティンクの補佐役として、オイゲン・ヨッフム(1902-1987)がコンセルトヘボウに就任したのが1961年。1964年にはハイティンクの一人立ちが認められヨッフムは1964年半ばまでの約4年間PHILIPSに籍が在った。その短い間にモーツァルトの交響曲が4曲(35/36/38/41番)録音された。1961-4年の僅か3年のことである。これはその中の2曲で36/38番のカップリング。オケが一流だとやはり仕上がりも第一級!インテンポで進めるが、ワルターのようではない。ヨッフムは大袈裟なアクセントも嫌うようで、案外淡々としている。中庸の美というか、実に均整が取れ、造形が美しい。若きハイテインクには出来ない芸術!芯があり温かみを感じる素晴らしい音質でこれぞアナログという音を出している。ヨッフムは最晩年のバンベルク響と1984年と1985年に第33番/第35番/第36番/第38番の4曲を再録音したがそれも確かに枯れた味わいは見事だった。しかしデジタル録音ではいかんせんパンチがない。ヨッフムの最初のモーツァルトはDGGモノラル時代にバイエルン放送so.と入れた33/36番があった。また1940年代後期に40番をやはりコンセルトヘボウo.とTELEFUNKENに入れている。しかしこのPHILIPSでの録音以前はモーツァルトに対しさほど得意としていたわけではない。ドイツ・ロマン派を得意としたヨッフム自身それまでモーツァルトにはさほど興味が無かったに違いない。しかしコンセルトヘボウ在任中に何かしら変化があったと思われる。ブルックナー指揮者としての重量級指揮者のイメージからは想像できないような軽快で流麗な演奏は的を得てモーツァルト的ではないだろうか。確かにヨッフムの指揮は軽薄ではない。どこかに重心を低くとった安定感が存在する。これがないとヨッフムとは言えない。そんなヨッフムらしさを残しつつ、ヨッフムが最大限モーツァルト的に傾倒したこの時期のなかなか見られない軽妙な演奏である。コンセルトヘボウの美点がしっかりと発揮されている。ヨッフム/コンセルトヘボウo.はモーツァルト:交響曲35/36/38/41番の全4曲録音。
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