商品コード:1358-023[ERATO] パスキエ・トリオ / モーツァルト:ディヴェルティメントK.563
商品コード: 1358-023
商品詳細:パスキエ・トリオのK.563と言えば、断トツのトップグループであることは、御承知の通り。このトリオは、3度録音していて、初回は1935年SPで、2回目が1951年DFでのモノラル録音で、3度目がこの1964年ERATOになる。モノラル/ステレオ同時発売で初のステレオ録音である。SP期から比べると、随分現代的な解釈に変化しているものの、当時の名残りを留める名人芸が顔をのぞかせる。一糸乱れぬ完璧なアンサンブルは、まるで一人の人格のようでもある。この時期の最高レベルだろう。第一次大戦後、パリ・オペラ座管弦楽団に入団していたパスキエ兄弟の3人は1927年に三兄弟でパスキエ・トリオを結成した。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ各1人から成る「弦楽三重奏」という演奏形態は、室内楽の中でもあまり目立たないジャンルとされ、通常であれば、新たに結成される可能性の低いアンサンブル形態で、対抗する団体もなく長年にわたって活躍した弦楽三重奏団であった。1937年に初めてアメリカ・ツアーを実施して成功を収め、これに自信を得て、翌1938年後半から1939年の前半にかけて、ヨーロッパ・ツアー、アメリカ・ツアーに加えてアジア・ツアーも実施。結成11年目にして世界的な室内楽グループとしての名声を不動のものにした。メンバーは次男のヴァイオリニストのジャン(1903-1992)、長男のヴィオラ奏者のピエール・パスキエ(1902-1986)、3男のチェロ奏者のエティエンヌ(1905-1997)の3人である。1974年まで、約半世紀の長きにわたって演奏会、SP期~LP期に活躍した。1934年SP録音のベートーヴェンの弦楽三重奏曲ハ短調Op.9-3でデビュー。1956年録音のメシアンの「世の終わりのための四重奏曲」も特に有名である。ランパルや他の器楽奏者と組んで曲目の拡充を図り、録音は多くなっていく。その後ヴィオラのピエール・パスキエの2人の息子、レジスとブリュノを中心に新パスキエ・トリオも結成され次世代へと繋がっていくことになる。パスキエ・トリオの代名詞でもあるモーツァルトのK.563はこれが最後の録音となった。
パスキエ・トリオの在庫一覧へ
