商品コード:1358-031[PHILIPS] B.ワルター/ ブラームス:交響曲1番
商品コード: 1358-031
商品詳細:米COLUMBIAはブルーノ・ワルターがまだ存命中にステレオによるベートーヴェン他の交響曲全集を録音したいというのが悲願だった。振り返ればカザルス音楽祭のライヴを世に出す為のLP開発を急いだ1940年代後期と似たような動機が感じられる。しかしそのような制約の中での努力があったからこそ、我々はワルター/コロンビアso.のメジャー交響曲をステレオで聴くことができるのである。そんな使命感に駆られた人々によって今は当たり前の物が世に存在する。ワルターは勢い余ってブラ―ムス全集他まで録音してくれた。好き嫌い以前に、ワルターの録音専用に用意されたコロンビアso.なる誰も聴いたことのないオーケストラを調達したコロンビア・レコード社の経営陣の情熱に思いを馳せたい。ワルターのステレオ録音が現在でも歴史的遺産としてではなく、現役のスタンダード・チョイスとして通用している点で米コロンビア経営陣は歴史を見通す先見の明があったといえる。実際コロンビア交響楽団は単一の団体として独自の活動は行わない。実態はハリウッドの映画音楽、クラシック音楽を演奏するための自主的団体のグレンデール交響楽団の変名だと言われている。音楽監督であったのは、ポピュラー名曲のクラシック音楽への編曲や演奏で著名であったカーメン・ドラゴン。グレンデール交響楽団は、レコード会社によってRCAビクター交響楽団、ハリウッド・ボウル交響楽団、キャピトル交響楽団の変名で録音する場合も多かったらしい。一方、宇野功芳は、コロンビア交響楽団について「このオーケストラはロスアンジェルス・フィルの楽員を中心に、ハリウッド在住の団員五十名足らずで編成されたもので、晩年のワルターの録音用に使われた小さいオーケストラである。と、上記とは異なることを述べている。つまり実態のはっきりしないオーケストラの演奏であるにも関わらず世界中で聴かれている録音なのである。専門家の中には金管楽器などにやや力不足を指摘する声もあるが、ワルターの力量で纏まっている。聴いたプレス次第で印象が変わるがPHILIPSのHI-FI STEREOレーベルが最も良いと思われ人気も高い。ワルター/コロンビア交響楽団という一つのブランドがあるということだろう。ブラームスは1959-1960年に全4曲が録音された。地に足がついた堂々たる力演!
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