商品コード:1358-052[PHILIPS] B.ジャニス(pf)/ チャイコフスキー:Pf協奏曲1番, ラフマニノフ:Pf協奏曲2番
商品コード: 1358-052
商品詳細:ラフマニノフの録音は1960年4月、ミネソタ州ミネアポリスにあるミネソタ大学サイラス・ノースロップ記念講堂。ミネソタ大学の第 2 代学長であるサイラス・ノースロップにちなんで名付けられたミネソタ大学のステージ会場である。米国/英国/オランダでは1曲入りまたは前奏曲2曲が追加されて1960年頃リリースされた。チャイコフスキーは1960年6月ロンドンで録音され、こちらも米国/英国/オランダでは1曲入りで1960年頃リリースされた。フランスでは事情が異なり、1960年頃チャイコフスキーの1曲入りモノラル盤が10"で発売されたあと、1963年頃チャイコフスキー/ラフマニノフの2曲がカップリングされ12化されて発売された。英国と米国で同じ1960年に録音された2曲がカップリングされる点に違和感はない。バイロン・ジャニス(1928-)は東欧系ユダヤ人として、アメリカ・ペンシルバニアに生まれたピアニスト。非常にアメリカナイズされたスタイルが特徴で、鳴らすべきはしっかりと鳴らし、メカニックもキッチリ抑えた技巧派とエンターテインメント性を備えた一流の奏者である。走力的には当時の米国でもトップランクであったことは間違いない奏者である。録音時は32歳とまだ若く、パワーが必要とされる協奏曲をバリバリと録音できる体力が漲っていた時期である。フランス盤は2曲がカップリングされたプレスながら聴いた印象ではすこぶる良い音質を持っていて全く不満のないLPである。得意のラフマニノフはドラティとの共演であり、オケも含めて、完璧といえる演奏である。これ以上臨むべくも無いほどのトップレベルと感じる。ドラティのオケのドライブ感が如何にもMERCURY録音を感じさせるが、そのオケに全く負けていないジャニスのパワーとデリカシーにも流石と感じる領域である。ラフマニノフに関しては、人気で双璧であったヴァン・クライヴァーンも届かないレベルと感じる。米国音源とロンドン音源がカップリングされる場合は欧州ではPHILIPSとその国のMERCURYのどちらか、または両方から発売されることが多い。欧州発売では米国音源とロンドン音源のカップリングが多い。
ジャニスの在庫一覧へ
