商品コード:1358-056[DGG] P.フルニエ(vc)/ ラロ:Vc協奏曲 ニ短調, サン・サーンス:Vc協奏曲1番, ブルッフ:コル・ニドライ
商品コード: 1358-056
商品詳細:ラロのVc協奏曲は、オケが大きな主張を持つので、ソリストだけが良くても完成には至らない。その点、この録音はラムルーo.なので安心できる。フルニエのソロは、実にのびのびと自由自在。しかもこよなく品格が高い。ラロは録音が少ないこともあり、この曲の演奏のトップグループに入るだろう。B面のサン・サーンスも、オケとの緊張感溢れる対話が見事。ピエール・フルニエ(1906- 1986)はパリ生まれのチェロ奏者。弟のジャンはヴァイオリニスト。12歳でパリ音楽院へ入学してポール・バズレールとアンドレ・エッキングに師事した。なお、パブロ・カザルスに助言を求めることもあった。5年後に一等賞を獲得して卒業し、さらにバズレールの下で修練を積んだのち、1924年にパリでデビューした。1927年にはコロンヌ管弦楽団のソリストとして迎えられ、フランス各地およびヨーロッパ各国での演奏活動を開始した。協奏曲以外にも室内楽に情熱を注いだ。1928年にはヴァイオリニストのガブリエル・ブイヨン、ピアノのヴラド・ペルルミュテールとトリオを結成した。また、ピアニストのアルフレッド・コルトーとヴァイオリニストのジャック・ティボーともしばしば共演した。また、デュオとしてもピアニストのヴィルヘルム・ケンプ、ヴィルヘルム・バックハウス、アルトゥール・ルービンシュタイン、フリードリヒ・グルダらと共演した。1940年代からEMI系にSP録音を開始している。1950年頃DECCAと契約し、多くの録音を残した。DECCAは1955年が最後の録音で翌年から英/仏COLUMBIAに移籍、1958年頃まで録音を行った。1959年からはDGGに移籍。1960年以降の録音の大半がDGGとなる。DGGへ移籍後は以前より録音の機会が増えて、ほとんどのチェロのレパートリーを録音している。しかし時代的にもDECCAのような重厚な音はDGGでは出していない。レーベルと時代の違いだろう。DGGでは殆どの協奏曲の録音を行った。フルニエのDGG録音が揃えば自動的にチェロ協奏曲の殆どが揃う事になる。ラロ/サン・サーンスとブルッフはDGG初期の1960年5月の録音。
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