商品コード:1357-002[VÉGA] P.ベルナック(br) / プーランク:歌曲集-2
商品コード: 1357-002
商品詳細:フランス6人組の1人として、独自の作風で知られるプーランク。1940年代からP.ベルナック(br)F.プーランク(pf)というコンビで自作録音を行っている。一部はSPで、また一部は米国COLUMBIAからも出ている。何といっても、この10"の凄い所は、あのベルナックが1人で歌うところである。ちなみにVÉGAの10"×2枚で発売され、1959年、Academie Charles Crosのグランプリ・ディスク賞を取っている。いずれも、1919~54年の間に作曲されたもの。作風としては、ラヴェルをより発展させて、フランス的に進化したという印象を持った。とにかく、ベルナックの歌声が大変素晴らしい。ピエール・ベルナック(1899- 1979)はフランスにおけるメロディ(フランス語芸術歌曲)の解釈者ならびに卓越した声楽教師の重鎮として名を馳せた。フォンテーヌブロー・アメリカ音楽院にてマスタークラスを主宰し、門下よりジェラール・スゼーやベルナール・クリュイセン、エリー・アーメリング、ジェシー・ノーマンらを輩出した。生涯の友であったフランシス・プーランクを伴奏者に、数々の国際的な演奏旅行を行った。プーランクからはいくつかの歌曲を献呈されており、他にもアンドレ・ジョリヴェやアンリ・ソーゲ、ジャン・フランセがベルナックを意識した声楽曲を遺している。この録音の年代ははっきりしないが重要な録音であることは確か。モラーヌと並び日本では例外的に人気のある男性歌手。唯一無二の声質と表現力でプーランク作品では絶対的な録音である。バリトンだがテノールの音域まで出すことができ、単純な美声では収まらない個性的な歌手である。声楽家でなくともはっきりと理解できるところが良い。
ベルナックの在庫一覧へ
