商品コード:1357-047[ELECTROLA] Y.エゴロフ(pf) / ドビュッシー:Pf作品集/前奏曲第1巻(全12曲) 他
商品コード: 1357-047
商品詳細:ユーリ・エゴロフは一種独自の世界観を持つタレント性のあるピアニスト。早くから国外に出てEMIと契約を結んだ。演奏も次世代のグールドを感じさせる解釈を持つ。メロディーの崩しこそ控え目だが、独自のテンポの間の取り方がある。これは1983年ロンドンでの西側デジタル録音で、これまでもシューマンやショパンなどEMIへのデジタル録音があったがこれは特に希少な録音。恐らくエゴロフ初のドビュッシーと思われる。ユーリ・エゴロフ(1954 - 1988)は旧ソ連のカザンに生まれる。6歳から17歳までカザン音楽院に学ぶ。1971年に17歳でロン=ティボー国際コンクールで4位入賞。その後モスクワ音楽院で6年間ヤコフ・ザークに師事。1974年にチャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で第3位に入賞、ブロンズ・メダルを獲得。1975年にはベルギーのエリザベート王妃国際音楽コンクールで3位入賞。1976年、ソヴィエト体制に抑圧されているとの実感から、ローマで演奏旅行中に亡命を敢行。1977年にはヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールに参加、最終選考に残らなかったものの、聴衆の支持を得る。落胆した聴衆の中には、怒りのあまり審査員に詰め寄って、優勝者と同じ1万ドルの賞金をエゴロフに授与すべきだと言い出す者さえ現れた。1978年1月23日にニューヨーク・デビューを果たすと批評筋から「世紀のデビュー」になぞらえられた。EMIが契約を果たした。ニューヨーク・タイムズ紙は--エゴロフは「自由闊達なロマン様式の演奏をし、その解釈は、実に多くのコンクール勝利者たちから全くかけ離れたものである」--と述べた。1979年8月に、エゴロフのEMIの2枚のアルバムがビルボード誌上において、クラシックのベストセラーLPとして言及された。これまでのロシア・ピアニズム生とは一味異なる、新鮮だが味わい深い老練な演奏スタイルを持つ。技巧を身上としないタイプの若手ピアニスト。ただし完璧な技巧の上に構築された揺るぎな芸術性が一筋縄で語れないピアニストである。
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