商品コード:1357-052[Electrecord] V.ゲオルギウ(pf)/ メンデルスゾーン:Pf協奏曲1番, フランク:Pfと管弦楽のための交響的変奏曲
商品コード: 1357-052
商品詳細:こちらはステレオだが、おそらくルーマニアで最も早い段階でのステレオと思われる。音の方はまだ豊かさがあり、抜けが良い。曲はメジャーとは言えないが、第2楽章のソロパートは非常に美しいメロディを支えるように入る。オケも美しく、この曲にもV.ゲオルギウの天才肌の一面を垣間見ることが出来る。その後こういったピアニストは多く現れなかった。ルーマニア ・ピアノ界の重鎮、ヴァレンティン・ゲオルギウ(1928-2023)の名は、最近では知られるようになったが、まだメジャーとは言えない。西側大手レーベルならば大変人気を博していただろうと思える実力の持ち主である。ゲオルギウはパリでラザール・レヴィ、マルセル・メイエルに学び、HMV等にも録音がある。自国に戻り、ルーマニアの音楽発展に貢献。故国のレーベルElectrecordを背負い貢献した。同じデザインのジャケットで何種かの協奏曲が出ている。ゲオルギウの音は太く、リアル。東欧の小さな国の優秀録音。ソロはよく弾み、洒落っ気があり、類まれな才能を持ったピアニストである。これは1962年頃ブカレストでの録音で大変クオリティーの高い音質。MELODIYAの古い機材をおさがりで使っていると思われる。同じ時期の西側録音を遥かに上回る音楽性を感じる演奏と録音。ゲオルギウのピアノは同じ故国のハスキルと通じる所がある。柔らかく、ふくよかでゴムの様な弾力を感じる音も持つ。知る人ぞ知るルーマニアの名手。ゲオルギウのファンの方からするとあまり知られて欲しくないピアニストだろう。そのような気持ちはよく理解できる。ルーマニアに進歩と発展をもたらした貢献」への感謝のしるしとしてグランドクロス学位で国家勲章を授与された。1958年に第1回「ジョルジュ・エネスク」国際フェスティバル&コンクールに参加し、兄のヴァイオリニスト、シュテファン・ゲオルギウとともに出演した。晩年はジョルジュ・エネスク国際コンクールの審査員をしていた。
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