商品コード:1356-052[MUZA] Z.ジェヴィエツキ(hf) / ショパンのHfによるショパンPf作品集
商品コード: 1356-052
商品詳細:ズビグニェフ・ジェヴィエツキ( 1890 – 1971)はポーランド・ワルシャワ生まれのピアニスト、音楽教師。「ショパン弾き」のピアニストとしても知られるが、20世紀の有名なピアニストを数多く育成したピアノ教師としてむしろ名高く、その影響は著しい浸透力を持っていた。ポーランドにおけるネイガウスのような存在である。ジェヴィエツキは6人いるツェルニーの直弟子の一人である。他5人はエシポワ、サフォーノフ、パデレフスキー、シュナーベル、ガヴルロヴィチであり、ピアノ演奏の歴史に詳しい方ならこの6人はよく出てくる名前であることをご存じだろう。ジェヴィエツキの弟子にはブルメンタール、エキエル、ツェルニー・ステファンスカ、スメンジャンカ、ハラシェヴィチ等がおりポーランド・ピアノスクールの頂点に君臨する人物であることが解かるだろう。ショパンの系譜とは別グループだがベートーヴェン→ツェルニーというピアノの王道に名前と連ねる大物である。その大物が1970年代前期のショパンが生前使用し博物館に飾られているフォル・ピアノを使って録音したショパン作品集が当盤である。したがってフォル・ピアノ自体に焦点を当てたLPではない。生前のショパンの音を再現したいという企画である。この楽器の音は確かにモダン・ピアノのとは異なる、フォル・ピアノの音ではあるが1960年代後期にデムスが使ったような、いかにもフォル・ピアノであるという高いトーンの楽器ではない。フォル・ピアノとモダン・ピアノの中間的な音色である。ジェヴィエツキは6人の中で比較的若かった為、ステレオ録音が可能であった唯一の弟子である。これは亡くなる1年ほど前の80歳頃のモノラル/ステレオ録音であり、またショパン博物館から楽器の使用を許された一握リの人物である。MUZA以外には制作が出来ない企画であり、当LPの音がショパン本人がポーランドの自宅で弾いていた音に最も近い音であることは間違いない。そういった視点で聴いていただければ、当LPが特別価値を持つことが理解いただける。当LPは1972年頃リリースされたが、発売を見る前に亡くなった可能性が高い。
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