商品コード:1347-046[DECCA] R.リッチ(vn)/ サラサーテ:スペイン舞曲集(8曲), バスク奇想曲 他
商品コード: 1347-046
商品詳細:これはルッジェーロ・リッチのDECCA録音の中でも取り分け希少なサラサーテ作品集。1954年発売ピアノ伴奏でサラサーテの全8曲からなるスペイン舞曲。難曲で知られる為、録音できるヴァイオリン奏者は限られる。他にバスク奇想曲Op.24/序奏とタランテッラOp.43/ツィゴイネルワイゼンOp.20の3曲をやはりピアノ伴奏で収録。全編サラサーテだけのLPとなっている。イベリア系ではグラナドス、ロドリーゴ、ファリャ、アルベニスらもスペイン舞曲と同名の楽曲を手掛けているが、最初からVn用の作品として作曲したのは自身がVn弾きだったサラサーテだけである。これが史上初の全曲録音と思われる。難曲ゆえ、彼に続く者も限られた。パガニーニのカプリース全曲も彼が最初だった。リッチは正直冷静とは思えない前のめりの演奏で、時にリズムを狂わせ破綻しそうになるほどであり、その面白さが格別。ヴァイオリン好きには必聴の1枚だろう。技巧派で一世を風靡したルッジェーロ・リッチは1950年代後期に米DECCAに移籍して多くの録音を行い、米DECCAから発売されたが、音質の点で芳しくない米DECCAで成功した録音は「クレモナの栄光」等の数点に限られる。リッチの超絶技巧を味わうなら英国DECCA録音だろう。当LPはその中でも特別リッチの得意分野であり、彼の美点が集約された独壇場とでもいうべき1枚である!スペイン舞曲集はOp.21/22/23/26の3つの作品番号に分けられ、それぞれ2曲ずつあり、計8曲が存在する。勿論全8曲を収録、なおこの8曲に通し番号を付けてOp.を付けずにスペイン舞曲第1番~第8番と表記する用法もある。ルッジェーロ・リッチ(1918- 2012)は米国・カリフォルニア州サンブルーノで、イタリア系移民の家庭に生まれた。1928年に僅か10歳でヴィエニャフスキやヴュータンの作品を演奏してサンフランシスコで公式デビューを飾る。翌年にはメンデルスゾーンの協奏曲を演奏して、オーケストラと初共演を行った後、カーネギー・ホールにおけるデビューでも大成功を収めている。1930年代にベルリンに留学して、ゲオルク・クーレンカンプ他に入門、アドルフ・ブッシュ以降のドイツのヴァイオリン演奏様式を習得した。1947年にパガニーニの「24のカプリース」の最初の録音を行った事で神童として知られるようになる。この「24のカプリース」が英国DECCAへの初録音で、1950年代後期に米DECCAに移籍するまで英DECCAに在籍し、多くの古典派、ロマン派の協奏曲やVnソナタを録音している。米DECCAに移ってからも大いに活躍したが、やはり英国DECCA時代がリッチの黄金期であったことは間違いがない。
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