商品コード:1347-049[DECCA] J.フックス(vn)/ グリーグ:Vnソナタ3, 1番
商品コード: 1347-049
商品詳細:1951年頃の米DECCA録音。仏では仏DECCAとして出ている。フックスは欧州プレスが極めて少ない為、欧州マーケットではあまり表に出ないが、強固で芯のある音を出す。硬派のVnニストとして、米国の代表と思われている節があるが、おそらく録音のせいであろうと思われる。実質には、そこまで硬い音の持主ではない。フックスのソナタ録音は少ないので貴重。スーパーレア!!'50年代初期としては美品。弦の音質はこのプレスが最も柔らかい。ジョセフ・フックス( 1899- 1997)は米国ニューヨーク生れのヴァイオリニスト、音楽教師である重鎮。ヴィオラ奏者のリリアン・フックスは実妹であり、チェリストのハリー・フックスは実弟である。ニューヨーク音楽芸術研究所(現ジュリアード音楽院)でフランツ・クナイゼルに師事。1918年に卒業し、1926年にクリーヴランド管弦楽団のコンサートマスターに迎えられたが、1940年に辞任してソリストとしての活動を追究した。1943年にニューヨーク・デビューが成功に終わってからは、室内楽の演奏団体「ザ・ミュージシャンズ・ギルド (the Musicians' Guild 、音楽家組合の意味)」の設立者に名を連ね、1956年までその監督にあたった。1953年と1954年にはプラド音楽祭にも参加する傍ら、アメリカ国内ではソリストとして、全ての重要なオーケストラと共演を重ねた。愛用の楽器は、1722年製のストラディヴァリウス「カディス」であった。演奏様式は、力強く壮大であり、熟練の演奏技巧と、豊かで暖かな音色が特徴的であった。1946年よりジュリアード音楽院のヴァイオリン科の教授に就任し、1971年には米国弦楽器教師協会(the American String Teachers' Association)より表彰された。没年まで現役の音楽教師として活動を続けており、95歳までは演奏活動にも意欲的であったという。米国におけるヴァイオリニストの重鎮的名存在であった。余程上手い奏者でないと退屈なグリーグ:Vnソナタ。3曲あるVnソナタの内、ここではフランク・シェリダンのピアノで1/3番の2曲を録音。フランス盤で聴くとフックスの実に艶やかな音色を感じられる。メリハリがはっきりしていて、退屈なく2曲を愉しめる。米DECCA盤ではこうはいかなだろう。
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