商品コード:1330-046p[PHILIPS] M.ジャンドロン(vc)/ ハイドン:Vc協奏曲2番, ボッケリーニ:Vc協奏曲9番
商品コード: 1330-046p
商品詳細:ジャンドロンが師のカザルスの指揮で弾いた録音。HIFIステレオが初出だがそれは希少。カザルスの指揮は米COLUMBIA時代にはアクが強すぎていまひとつ人気が無いが、このPHILIPSではアクもさほど無い。ラムルーo.が非常に良く鳴り、そしてソロのジャンドロンが温かく優しげな音ながら雄大な表情で、この名曲を高らかに歌い上げる。音質が良いのが功を奏し、スケールの大きい演奏だ。モーリス・ジャンドロン( 1920-1990)はフランス、ニースの貧しい家庭に生まれた。10歳の時にエマーヌエル・フォイアマンのコンサートで聴いたフォイアーマンを尊敬するようになった。のちにフォイアーマンと会う機会は何度かあり、フォイアマン自身から弟子になるよう言われたこともあったが、経済的な理由で叶わなかったらしい。17歳でパリ音楽院でジェラール・エッキャンに師事。パリでの修業時代に知り合ったジャン・フランセとは25年以上ともにリサイタルを行った。1945年ロンドンでデビューを果たす。その後メニューインの兄妹と25年以上にわたってトリオで活動したりした。プラドのカザルス音楽祭に参加してカザルスから直接教えを受けた。PHILIPSがジャンドロンに、ボッケリーニの変ロ長調の協奏曲とハイドンの『チェロ協奏曲第2番』をラムルー管弦楽団と録音するよう依頼した際、指揮者をカザルスとするよう伝えている。バッハの『無伴奏チェロ組曲』の録音は、1965年にACCディスク大賞を受賞した。'50年代に、やはりJ.フランセとデュクレテに入れたベートーヴェンは超名演だった。しかしジャンドロンの録音の中心はPHILIPSである。ジャンドロンはやはりフランス人チェロ奏者であるピエール・フルニエと近い芸風を持つソリストだろう。知名度の点ではフルニエに及ばないものがある。しかし実力は大きく違わないのではないだろうか? パワーで押すタイプではなく、美しくメロディーを歌うスタイルが特徴だろう。フルニエと同じDECCAに籍があったものの、録音は多くない。1960年代にPHILIPSに移籍してからは録音は多くなるが30代の良い時代の録音には恵まれなかった。太く芳醇な音がタップリ聴ける上質な録音!
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