[Electrecord] H.シェリング(vn)/ バッハ:Vn協奏曲2番, シャコンヌ
商品コード: 1310-012n
商品詳細:1961年シェリングがブカレストで開かれたジョルジュ・エネスク音楽祭に参加した時のルーマニアでのライヴ録音。西側では未発売。スタジオとは異なりシェリングは今まで見たこともないほどに自由に弾く。最初は1960年代に10"のみで、後の1970年代に12"で発売された。ライヴとはいえ音質は大変良い。シャコンヌは特筆に値する。Vnは鳴り切っていて、音色は美しく、火の出るような情熱と冷静さが交互する。ベートーヴェンの協奏曲とともに超名演にして美演! ジョルジュ・エネスク音楽祭は1958年に創設され、以後2年に一度、9月に開催されている。ピアノ、ヴァイオリン、作曲部門のコンクールも同時開催される。ルーマニア最大の音楽祭というだけでなく、東欧最大の音楽祭としても知られる。会場は4000人を収容する宮殿ホール「サラ・パラトゥルイ」、「アテネウル・ロマン」など。コンクールではエネスク作品の演奏が義務付けられる。音楽祭は西側の有名な音楽家が招待される。シェリングも1961年に招待され、これはその時の録音である。ジョルジュ・エネスク音楽祭で以前に小澤征爾も参加したことがある。ステレオ表記があり、微かな電気処理を施されたほとんどモノラルの疑似ステレオ。当時ルーマニアにはステレオ録音の設備はなく1961年頃モノラル・10"・ECD 1018でリリースされた。1973年にステレオ製造が始まり、これまでの音源を疑似ステレオ化して発売したのが1971年頃に計画されたLPである。実際に聴いて全く違和感を感じない優れた音質であり、僅かな電気処理を理由に敬遠する理由は全く見当たらない。シャコンヌはDGGの全曲録音と比べても数倍勝る内容であることを断言したい。希少で高額なモノラル10"か僅かな電気処理を施された12"かの2択しか選択肢はないようである。尚12"には黒/灰レーベルまたは白/黒レーベルも存在するが10"が初出。
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