[Ducretet Thomson] D.ワイエンベルフ(pf) / ブラームス:8つの小品(全8曲), 幻想曲集(全7曲)
商品コード: 1310-051
商品詳細:オランダにルーツを持つフランス生まれのデュクレテ・トムソンの看板ピアニスト、ワイエンベルフの珍しいブラームス作品。 ダニエル・ワイエンベルフ(1929-2019)はパリ生まれだがオランダ人の父とロシア人の母を持つオランダ/フランス2重国籍のピアニスト。ダッチ(オランダ語)ではワイエンベルハまたはワイエンベルフと発音。ワイエンベルクはドイツ読みであり、ワイエンベルフはドイツとは関わりがない。当社ではワイエンベルフで以前より統一している。殆どの記載がワイエンベルクとしているが間違いである。幼少期はハーグで過ごしたが、ロシア出身のヴァイオリニストだった母親から音楽の才能を見い出され、アリー・ヴェルハール(Ary Verhaar)にピアノを学んだ。第二次世界大戦後はマルグリット・ロンに師事。1949年にロン=ティボー国際コンクールに出場して優勝。パリでデビューを果たした。1953年にディミトリ・ミトロプーロス指揮ニューヨーク・フィルハーモニックとともにニューヨークのカーネギーホールでアメリカデビューした後、ワイエンベルフはアメリカとカナダで数回の大規模なツアーを行った。彼はまた、当時のソビエト連邦、チェコスロバキア、スカンジナビア、ギリシャでもツアーを行なった。1954年にロイヤル・コンセルトヘボウでデビューを果たした。1962 年には海外のオランダへの貢献によりオラニエ=ナッサウ勲章を授与され、1967 年にはフランスで芸術文化勲章シュヴァリエを受賞した。度々オランダで演奏会を開いた。1985年から1994年までロッテルダム音楽院で教鞭を執った。ワイエンベルフは特定の作曲家のスペシャリストではなく、様々な作品を手掛ける幅の広いレパートリーの持ち主だった。フランス物から超絶技巧曲まで全て一流の腕で演奏ができる大物である。マルグリット・ロン仕込みのパリ音楽院スタイルをベースに独自に磨きをかけた魅力溢れる個性的スタイルを確立している。ワイエンベルフは1950年代後期にブラームスのソロ作品を2枚Ducretet Thomsonに録音していた。これは先に出た1枚である。極めてパンチのある打鍵で隈取のはっきりした演奏。膨らみのある音色も使い、リッチな演奏である。ワイエンベルフは生涯独身で鉄道模型、ピンボール マシン、コンピューターゲームなど多岐に渡る趣味を持ったいた。2017年に結腸がんと診断され、 2019年パリで亡くなった。
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