[DGG] M.アース(pf) / M.ミハロヴィチ, ドビュッシー, ルーセル, バルトーク
商品コード: 1310-060p
商品詳細:モニク・アース( 1909 - 1987)は生粋のパリジェンヌで、夫はルーマニア出身の作曲家、マルセル・ミハロヴィチ。パリ音楽院でジョゼフ・モルパンとラザール・レヴィに師事し、1927年に首席となる。ルドルフ・ゼルキンやロベール・カサドシュの下でも研鑽を積んだ。彼女は、やはりフランス物を得手としており、ロマン派の録音は無い。アースと同世代のピアニスト達に共通するロマンチシズムより、彼女はできるだけ正確さや明晰さというものにこだわっていたようだが、もちろん、古いピアニストに共通する音色の温かみは併せ持っており、その両方がブレンドされて、フランス音楽の演奏史に名を残す一人である。モニク・アースのこのリサイタル盤は殆どがDGGでは初録音と思われる。フランス作品をドイツ語圏に知らしめた先駆者的ピアニスト!彼女の近代的演奏は、DGGというメジャーの力と共に多くの人に聴かれた。世界中で演奏活動を続け、とりわけドビュッシー以降の20世紀音楽の演奏で名声を得た。また、アレクサンドル・チェレプニンのピアノ作品集なども残した。フランシス・プーランクは彼女をこのように評した「魅惑的にピアノを演奏する愛らしいモニク・アース」。理由は不明だがDGGのモノラル期からフランス作品をDGGに初めて録音した女性ピアニストとしてよく知られている。1952年頃と非常に古い録音だが音質は大変良く、クリアーで透明度の高い明晰な演奏。当時のDGGにはこのようなフランス作品を演奏できるピアニストは居なかったようである。このドビュッシーこそ、紛れもなく洗練を極めたフレンチ・ピアニズムの典型であり、ドイツに演奏できるピアニストが居なくとも当然といえる。当時でこの演奏はもはや単なるピアニストの域を超えた芸術に感じられる。アースがその後パリ音楽院で教えたのは1967~1970年の3年間のみ。ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院のマスタークラスを受け持った程度で、演奏活動優先だったようだ。パリ音楽院の教授職にふさわしい技量も持ち主ながら、さほどパリ音楽院の教授にこだわりはなかったようである。フランス人としてDGGという異なる文化圏のレーベルに録音したことがアースのその後の人生に影響を及ぼした可能性は否定できない。何より当時のDGGで圧倒的な技量を持つピアニストであったことは確かである。18 077 LPMは当社約30年近い歴史でも初入荷の超が付く希少盤!
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