[DECCA] R.リッチ(vn) E.アンセルメ指揮スイス・ロマンドo. / プロコフィエフ:Vn協奏曲1番Op.19, 2番Op.63
商品コード: 1308-041
商品詳細:1958年LXT 5446/SXL 2036で発売。DECCAの'50年代において、唯一のアメリカ生まれ(イタリア移民)のヴァイオリニストとして活躍したR.リッチ。実演での音は小さかったと言われているが、技巧派として名高い。彼にはロマン派の大作より、技巧的な曲が似合う。1947年29歳で行った世界初のパガニーニ:カプリースのLP録音は衝撃的だった。それを思い出させてくれる機関銃の様なボーイングがリッチらしさを物語る。パガニーニが所有していたグァルネリを持つ。ルッジェーロ・リッチ(1918- 2012)は1950年代後期に米DECCAに移籍して多くの録音を行い、米DECCAから発売されたが音質の点で芳しくない。米DECCAで成功した録音は「クレモナの栄光」等の数点に限られる。DECCA録音の中でもリッチの技巧が冴え渡るパガニーニを最も得意としてただけに、同様に難曲で知られるプロコフィエフの2曲もリッチの持ち味が生きる作品である点は間違いない。難曲といえばリッチの出番という定説が出来上がってしまったように思われる。 ヨーゼフ・シゲティ、ヤッシャ・ハイフェッツなどの大物の録音もあるが、パガニーニ弾きであるリッチならではの個性が出る録音となる。どれが良いかという事は聴き手の好みの問題に収斂するだろう。ヴァイオリン好きならば、一つあって損のない1枚であることは確か。アンセルメ/スイスロマンドo.のオケも流石に格別の上手さが光る。ステレオも存在するが初期番号でプレスが少ないことから、かなり高額となる。1958年という時期のモノラルは圧倒的に音質が良い!
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